この「Farm Away!」は、Rovio Entertainmentの元スタッフによって設立されたフィンランドのモバイルゲーム開発スタートアップFutureplay Gamesの第一弾タイトルです。様々な農作物や家畜を育てて出荷し、お金を稼いで自分の農園をレベルアップさせていく農園ゲームですが、一昔前に流行ったFarmVille系シミュレーションゲームとは少々異なります。
一応日本語サポートも行われていますが、ぶっちゃけ翻訳はかなり変です。まあ意味はなんとなく分かるのでプレイに支障はありませんが。
畑は計9面から成り、それぞれに配置できる農作物や家畜が決まっています。まず最初に植えるのは…
ニンジンです。ニンジンは番最初に植えられる農作物なので成長が早く、農地上のメーターがいっぱいになると即座に収穫してゴールドに換金できるようになります。
このニンジンである程度ゴールドを貯めると隣の土地をアンロックし牛を配置できるようになります。牛はニンジンよりも収穫可能になるまで時間がかかりますが、その分利益率が良くより効率的に稼ぐことができます。
…勘の良い方ならもうお気付きでしょう。そう、これは農園シミュレーションゲームではありません。クッキークリッカー系のインフレゲームです。農作物と家畜の育成は自動化されており、そのサイクルは加速度的にアップしていき、徐々に天文学的なありえない金額のゴールドが稼げるようになります。
牛の次は豚を飼育できるようになり…
稼いだゴールドをガンガン投入して作物自体と畑の収穫量をレベルアップし効率UP!
本作には一応課金システムもありますが、課金以上に様々なボーナス機能で「動画広告を見る」ことを促されます。15秒程度の短い動画を見ることで、一定時間農園に雨を降らせたり太陽を出したりして収穫量を増やすことができますが、そもそも天候を操れる農家って一体何者なんでしょうね?
豚の次は苺で…
ブルーベリー、とうもろこしまで植えたところでマーケットに「出荷」できるようになります。
マーケットに出荷した時点で1シーズンは終了。次にマーケットに出荷するには一定時間待たなければなりませんが、それも動画広告の視聴で早めることができます。出荷するとカブみたいな形状の「光る種」がもらえ、それとプレイ中の実績解除でももらえる有料ゲーム内通貨とを合わせてお助けアイテムを使用するとさらに効率の良い農園経営ができるようになります。
1シーズンが終わると、再び農地が初期状態に戻って最初からのプレイとなりますが、着実にアップグレードを重ねることによってどんどん効率良く大金を稼げる農園に進化していくので、出荷すればするほどプレイが楽になっていきます。
なお、プレイしているとたまに「クツ箱」が出現し、その中からより強力な種や効率よく稼げる新しい農作物/家畜のパネルが出てきます。このパネルを4枚揃えると育てられる農作物/家畜が増えて組み合わせの幅が広がります。
場所によっては4種類選択できるようにもなります。それにしても犬は家畜じゃなくてペットなのでは?
全面に農作物や家畜を配置するとこんな感じ。いちいち農作物にもまんまる目の顔が付いているのはやはりスタッフがRovio出身だからでしょうか?グラフィックの作風がAngry Birdsに似ているような気もします。
稼げる額は1,000ゴールドで1K、1,000K=1M、1,000M=1B、1,000B=1Tと3桁ごとに単位が繰り上がり、T以降はaa、bb、cc、ddとアルファベット順の架空の単位となります。放置していても農作物が枯れたり家畜が死ぬことはなく、むしろ放置していた期間だけ稼ぎが累積していくので損することはありません。気軽に空き時間にサクッとプレイできる放置インフレゲームとしては非常に良くできていると思いました。気になった人は是非。ダウンロードは無料です。