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【レポート】Ingressをプレイしながら秋田県横手市増田町を散策---町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」に参加してみた(前編)

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【レポート】Ingressをプレイしながら秋田県横手市増田町を散策---町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」に参加してみた

10月1日(土)、私の地元の町である秋田県横手市増田町にて、同町の歴史的建造物を公開するイベント「蔵史(くらし)めぐり」の開催に合わせ、Nianticが運営するスマートフォン向け位置情報ゲーム「Ingress」(iOS/Android)を使った町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」が開催されたので参加してきました。

【レポート】Ingressをプレイしながら秋田県横手市増田町を散策---町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」に参加してみた

秋田県横手市増田町は同市の東南に位置する町で、南北朝時代〜戦国時代まで城下町として栄え、江戸幕府の一国一城令によりお城が無くなった後も産業・交通・物流の要として繁栄しました。寛永20年(1643年)に開始された朝市は現在まで続いており、葉煙草と生糸の生産は一時期秋田最大となるほど。さらに黒鉱を産出する鉱山の操業が始まり、明治時代には銀行や水力電気所も設立されるなど独自産業を持つ在郷町としてたいへんな賑わいだったそうです。その繁栄ぶりを今に伝えるのが、町の商店街にある「国重要伝統的建造物群保存地区」。ここには商家が築いた昔ながらの店舗・家屋が多数現存しており、特に家屋の”中”に豪華な蔵を作る「内蔵(うちぐら)」が有名です。普通、蔵といえば商家のステイタスシンボルでもあるので家屋・店舗とは別に外に建てられるものですが、横手地域は盆地のため冬は超・豪雪。そのため、蔵を雪害から保護するために蔵そのものを上屋という”鞘”で覆う構造になったのだとか。

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江戸時代に作られた町で一番古い内蔵。一見よくある蔵の扉のように見えますが、これが味噌屋さんの”屋内”にあります。

…と、ここまで書きましたが、実は私は内蔵をあまり見たことがなく知識も付け焼き刃です。というのも私が住んでいるのは商店街からちょっと離れた山の麓の農村集落で地域が別なうえに、そもそも内蔵とは「人ん家の中」にあるものだから。いくら同じ町内に住んでいる住人同士でも「お宅の内蔵なんか凄いんだって?ちょっと見せて!」とはなかなか言い難いものです。そのせいか内蔵の価値が改めて見直され地域興しに活用しようという気運が高まったのはなんと21世紀になってから。ということで、今やっと観光地として整備されつつありますがまだまだ発展途上の段階にあります。そんな発展途上の観光地を紹介するのに、実際に歩き回ってプレイするIngressのような位置情報ゲームはまさにもってこいな観光ツールと言えるでしょう。

【レポート】Ingressをプレイしながら秋田県横手市増田町を散策---町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」に参加してみた

今回開催された「Ingress First Saturday 横手」は、既にポータル化されている増田町内のスポットを一日かけて巡るというもの。今までIngressを全くプレイしたことのない初心者も参加可能な比較的ユルいイベントでした。こちらはスタート地点の「まんが美術館」。何気に漫画のみをテーマとした日本初の本格的美術館です。増田町出身で「釣りキチ三平」などの作品で知られる漫画家・矢口高雄先生のフィールドワークを紹介するとともに、国内外の著名漫画家の原画作品を展示したギャラリーや、漫画単行本、画集、雑誌を無料で読み放題な書庫などを有しています。

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ちなみに現在、秋の特別企画展として「G戦場ヘヴンズドア」や「少女ファイト」などの作品で知られる日本橋ヨヲコ先生の原稿を展示した「日本橋ヨヲコ画業20周年記念展」が開催されています。

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こちらが参加者全員に配布されたキット一式。ネームタグや参加記念の缶バッジ、町歩きマップ、Ingressバージョンのオリジナルデザインのクリアファイルなど。

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クリアファイルのデザインはこんな感じ。

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なお、増田町を巡るミッションが既にいくつか設定されており、今回は「まんが美術館から歩く・増田町」に従って歩きました。

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このミッションはクイズ形式となっており、ただスポットをハックするだけでなくその場で歴史に関する3択クイズに答える形式になっています。これ、学校の地域学習の教材に活用したら子供達も楽しみながら地元の歴史が学べるのではないでしょうか?

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まず1つ目のポータルは「月山神社」。その名のとおり出羽三山の月山信仰にまつわる神社です。

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2つ目のポータルは先の月山神社からすぐ近くにある真宗大谷派のお寺「通覚寺」。

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3つ目はちょっと歩いた先にある「皀莢(さいかち)神社」。現在ここは多くの住宅と田んぼが並ぶ普通の住宅地ですが、もともとは川のほとりの船着場で、ここに生えていたさいかちの大木に物資輸送のための舟を繋いでいたそうです。

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現在その川は神社から右側に約500mも離れたところを流れています。川ってそれだけ動くものなんですね。

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【レポート】Ingressをプレイしながら秋田県横手市増田町を散策---町歩きイベント「Ingress First Saturday 横手」に参加してみた
ここから国重要伝統的建造物群保存地区に指定されている商店街に行き、次のポータル「旧松浦千代松家」に移動します。ここにはもちろん内蔵がありますが、家自体も貴重で横手市の有形文化財に指定されています。この家を建てた松浦千代松さんは今で言うところのシリアルアントレプレナーで、地主の家の四男に生まれ、分家独立した後に生糸の仲買業や煙草の仲買業を手掛け、その後羽後煙草合資会社を設立しました。1898年に煙草専売法が制定されたことに伴い同社を解散することになりましたが、次に増田水力電気会社を設立。地方行政でも活躍し、増田村議・平鹿郡議・秋田県議を歴任しました。

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その次のポータルは増田郵便局で、ここ自体は至って普通の郵便局ですが…

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郵便局と同じ通りにある稲庭うどんブランドの「佐藤養助商店」の直営店「漆蔵資料館」がオススメです。その店舗名から博物館だと勘違いされがちですが、実はここ、稲庭うどんのレストラン兼お土産屋さん兼国登録有形文化財で、食事のついでに昔ながらの商家の構造や貴重な調度品も見学でき、お土産も買えてしまうという実にお得なお店なのです。建物自体もかなり広く、ただ店内を見て回るだけでも結構時間がかかります。それにしてもこれだけの規模の建物が佐藤養助商店のお店になるまで個人宅だったというから驚きです。ここもポータルになったらいいのに…。

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もちろん内蔵もあり無料で見学することができます。

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せっかくレストランに来たのでもちろんランチは稲庭うどんのセットメニューです。うどんが光り輝いている!

…と、ここまでで午前の部は一旦完了。午後のレポートもお楽しみに!

後半のレポートはこちら

七代佐藤養助 稲庭干しうどん紙化粧箱入れ(麺長27cm)80g×7袋・NSY-20

INGRESSを一生遊ぶ!

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