2016年7月9日（土）・10日（日）の2日間、3331 Arts Chiyodaにて総勢40名を超える人気スタンプクリエイターが集結するユーザー参加型イベント「LINE Creators Festa 2016－スタンプの祭典－」が開催されたので10日の午後に見に行ってきました。
会場の3331 Arts Chiyodaは廃校になった秋葉原の中学校をリノベーションしたアートセンターで、教室や手洗い場、体育館など敢えて学校だった頃の設備を残して活用しています。そのせいかこの「LINE Creators Festa 2016」も企業のイベントというよりは学園祭っぽい手作りイベントの雰囲気がありました。
このイベントは、「LINE Creators Market」のテーマである「個人の創作活動の支援」と「クリエイターの活動に焦点を当てる」ことを現実空間に再現したもので、実際にスタンプを描いているクリエイターとLINEユーザーが直接コミュニケーションできる場でもあります。ということで会場はどこを見てもLINEスタンプだらけ！1Fの入り口には人気スタンプをレイアウトした撮影スペースが多数設けられ、多くの来場者が一緒に記念写真を撮っていました。
10日は炎天下だったためか、こんなオリジナルラベルの水も無料配布されました。
会場入り口右手正面には、LINEスタンプの歴史をまとめた年表とこれまでの月刊MVPスタンプが展示されていました。2014年5月のスタート当時は391種類のクリエイターズスタンプから始まったんですよね。その後日本国内だけでなく台湾など近隣アジアでもカンファレンスを開催するなどグローバルなマーケットへと成長しました。
こちらは、設置されたタブレット上でイラストを描くとそのままスタンプっぽくLINEの画面を模した大型ディスプレイに表示されるという体験アトラクション。手軽にスタンプクリエイターの気分を味わえます。興味深かったのは、来場者の年齢層が幅広く家族連れも非常に多かったこと。特にこうした体験アトラクションは子供に大人気でした。もしかしたらこれをきっかけに未来の人気スタンプクリエイターが誕生するかも？
会場入り口左手は“駄菓子屋”という名のオリジナルグッズが出てくるガチャコーナーがありました……が、行った時には既に全種類売り切れorz...。イベントの様子を撮影してハッシュタグ「#スタンプ作者の祭だワッショイ」か「#LINEスタンプ」を付けてSNS（LINE/Facebook/Twitter）に投稿すると、ガチャが回せる専用コインがもらえるというアトラクションでしたが、午前中には完売するほど大盛況だったそうです。
その名のとおり昭和レトロな駄菓子屋風にデザインされたブースでしたが、LINEキャラクターの昭和パロディポスターがかわいかったです。アサヒじゃなくてユウヒビール。
また、その場で絵を描いて提出するとLINEスタンプとして販売できるかどうかをLINEスタッフの方に審査してもらえるコーナー「その場でスタンプ審査」も設けられていました。
所定の用紙に自分オリジナルの絵を描いて提出すると、だいたい15分くらいで審査されコメント付きで承認・リジェクトが分かるという流れ。
審査済みの作品はボードに掲示され、他の来場者がどんなLINEスタンプをデザインしたのか、どんなコメントが付いたのかを見ることができました。やはりネコやウサギなど動物系のキャラクターが多かったです。
「ユーザー参加型イベントなんだからどうせみんな承認（GREAT)だろ」と思っていたら、意外にもポツポツ「リジェクト(NO GOOD..)」がありました。なんでも血の描写（血のように見える表現でもNG）や武器、エロ、グロはどんなことがあってもダメなのだそうです。実は私もここで絵を描きはしたのですが直前に思い止まって提出しませんでした。今思えば本当に提出しないでよかったです。
↓提出をやめた私の絵
リジェクト間違いなし
2階にある体育館には人気スタンプクリエイターが大集合。それぞれ三角屋根の家っぽいブースに区切られており、ちょっとしたデザフェス（正式名称Design Festa。日本最大のハンドメイド系アートイベント）状態です。各ブースでは、スタンプの原画展示やグッズ配布＆販売などが行われ、実際にクリエイターさんとお話しすることもできました。
「ゆかいなエヅプトくん」のヨシナガさんのブースに展示されていた「エヅプトくん」の原画。本当に裏紙に描いてる！
ちなみに私が初めてダウンロードしたクリエイターズスタンプはこの「ゆかいなエヅプトくん」なんですが、勢いでマスキングテープを購入してしまいました。マスキングテープにもちゃんと裏紙の”透け感”が表現されていて何気に細かいデザインです。
こちらは現役最高齢（73歳）のLINEスタンプ職人として有名な田澤誠司(Seiji Tazawa)さんのブースで頂いたクリアファイル。ビビッドな色使いが印象的なグッズなんですが無料配布なんて太っ腹！
ブースの壁に書かれていたクリエイター魂を感じさせる田澤さん直筆の書。
ビニールプールの中ではアニメ化も決定した「うさまる」が来場者をお出迎え。水鉄砲で遊んでいる姿がかわいい！
「やる気なし男」の着ぐるみも登場。なお、この時の気温は30°超えで体育館にエアコンはありませんでした…
「めんトリ」の着ぐるみも登場。お疲れ様です…
再度1階に戻ったら今度は「うさまる」の着ぐるみまで登場！休憩スペースでは今夏に配信予定のアニメ版「うさまる」の本編第1話が先行公開されていましたが、画面は残念ながら撮影禁止。うさまるやうさこ、ぬいぐるみのくまさんたちのシュールな日常が描かれた”ほんわか”した雰囲気の作品でした。LINEのYouTube公式チャンネルでオープニング映像が公開されています。
…とまあ入場無料なのがもったいないくらい盛りだくさんな內容で、年1回ペースぐらいで恒例化して欲しいイベントでした。何よりスタンプクリエーターの方々のお話しを聞いているうちに自分もLINEスタンプを作って”出る側”になりたいと思ってしまいました。このイベントの真の狙いは”作り手”を増やすことだったのかもしれません。
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