株式会社ハコスコが、KDDI株式会社のKDDI Open Innovation Fundおよび株式会社ミクシィの投資子会社であるアイ・マーキュリーキャピタル株式会社に対し第三者割当増資を実施した。
ハコスコは、VR機器をユーザーが手軽に入手・体験できるようダンボール製のVRビューワー「ハコスコ」や専用アプリ、スマートフォン用VRコンテンツからなる「スマホVRサービス」を提供している企業。ダンボール製ビューワーという特性を活かし、ユーザーがカスタマイズしたり、事業者が映像とセットでハコスコ本体を広告メディアとしてプロモーションに活用したりすることが可能で、出荷台数は延べ17万を突破している。2014年にはグッドデザイン賞も受賞した。
今回の資金調達にあわせ、同社ではVRをプロモーションに利用する「VRプロモーション事業」を、コンテンツ提供事業者やメディア・インフラ事業者との事業提携を通じ、事業・市場の拡大を同時に推進していくと発表。VRプロモーション事業とは、ハコスコ社が提供するビューワー・アプリ・配信サービスからなる「VRプラットフォーム」のサービスを利用した擬似体験をプロモーションにつなげる広告事業で、今後提携企業とともに日常的なメディアとしてVRを普及させ、新しい体験型のプロモーション手段として事業拡大していくことを目指すとしている。
各社との具体的な提携内容(予定含む):
・株式会社KDDI:
VRプラットフォームの営業/集客支援、既存のAR事業「SATCH」との連携
・株式会社ミクシィ:
「きみだけ360°チャンネル」を始めとしたVRエンタメコンテンツの開発
・エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社:
VRプラットフォームを活用した商品の制作・開発におけるコラボレーション
・グリー株式会社:
VRゲームにおけるプロモーション連動や脳科学を活用したVR技術の共同開発
・株式会社アマナ:
VRプロモーションに最適なコンテンツの企画から、360°撮影、フルCGに至るハイエンドなVRコンテンツの企画制作協力
・凸版印刷株式会社:
スマホ型ビューアの共同開発および製造、高精細表現技術を活用したコンテンツ開発、AR・VR技術を活用したソリューション開発
・株式会社ポニ―キャニオン:
アーティスト、地方自治体における、VRプラットフォームを活用した新しいプロモーションの展開
・株式会社 博報堂/株式会社 博報堂プロダクツ:
企業向けマーケティングに活用するVRプロモーションのソリューション開発
ハコスコVRプラットフォームとは
ビューワー・アプリ・配信サービスからなるハコスコ社が提供するVRプロモーションサービスのしくみ。
http://hacosco.com/pack/