VR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイの開発を手がけるFacebook傘下のOculus VRが、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」製品版の出荷を開始した。まずはKickstarterでの支援者に向けて発送し、その後1月より開始された予約受付の初期予約者に順番に発送する。
Oculus VRは2012年夏にKickstarterで「Oculus Rift」開発プロジェクトを公開し、2013年4月に開発者向けのキット「Oculus Rif Developer Kit 1 (DK1)」を、2014年7月に「Oculus Rif Developer Kit 2 (DK2)」を発売。開発開始から約3年半を経て遂に製品版の出荷に漕ぎつけた。これを記念し、同社創業者のPalmer Luckey氏は最初の予約者である米アラスカ在住のRoss Martin氏に直接サイン入りのOculus Riftを届ける”サプライズ”を実施。自身のFacebookやTwitterでその道中の様子を実況するなどちょっとしたイベントとなった。
— Ross Martin (@RossDM) March 26, 2016
なお、Oculus VRはこの出荷に合わせて新たなソフト開発キット(SDK)「Oculus PC SDK 1.3」もリリースした。開発者はこのSDKと既に提供されている「Oculus Platform SDK 1.0」、開発者向けキットの「Oculus Rift DK2」を使用して「Oculus Rift」製品版向けのVRコンテンツを製作できる。なお、Oculus Rift向けコンテンツは専用マーケットプレイス「Oculus Store」以外でも配信することが可能。