この「Book of Puzlo」は、ジグソーパズルのピースを組み合わせることでおとぎ話が展開するiOS向けジグソーパズルゲームです。基本的なゲームの内容は1枚の絵を完成させれば終わりのシンプルなジグソーパズルですが、アニメーション演出が素晴らしく雰囲気ゲーや子供向けの知育ゲームとしても楽しめます。
ゲームの導入部で、まずは進行役の魔法使いが現れて世界観を説明します。残念ながら現時点では英語サポートのみですが、中学生~高校生レベルの英文なので読むのはそんなに難しくはありません。説明の最後に魔法使いの問いかけに従い難易度を選択します。右の道へ進むと簡単なレベルで、左へ進むと高難易度のレベルになりますが、難しい方を選択してもジグソーパズル自体はせいぜい15分もあれば完成します。
メインのパズル画面はこんな感じ。まわりにホタルが飛び交い、枯葉が落ちてくるなど自然の描写が美しく、パズルのピースをピタリと組み合わせると境目が光る演出もいい感じです。パズルピースは1回タッチすると90°ずつ回転し、ピース同士をドラッグしてそれぞれの穴にはめて部分ごとに完成させていきます。
とりあえず海賊船の部分が完成しました。すると絵の中の海賊船の旗がパタパタと動き出し…
なんと大砲の弾が飛んできました!これが本作の一番の特徴です。このジグソーパズルには魔法がかかっており、特定のシーンを完成させるごとにそこが動き出してミニゲームやストーリーが開放されていきます。大砲の弾が現実世界に出てきたと思ったら、突然画面に穴が空いて「大砲の弾を上手く穴に入れる」ゲームが始まりました。ここでは端末を水平に持ち傾けながら弾を上手く穴に誘導します。
それに加えてストーリーも読み進められるようになります。なお、このストーリーはいろいろなおとぎ話が全部混ざっているというもので、ジグソーパズルの絵でも人魚姫やら赤ずきんやら3匹のこぶたやらが一つの空間に同居しています。
そしてまた新しいピースが出現しパズル続行です。
橋完成!
橋の上にいたヤギが歩き始めました。
さらに端っこにいたドラゴンがパズルの外に飛び出したり…
右端の角まで完成させたらムクムクとキノコが生えてきたり…
外から長靴をはいた猫が歩いてきてパズルの中に入り込んだりと楽しい演出が繰り広げられます。
あと1ピースはめれば完成!…というところで妖精を迫り来る泡から守るミニゲームが発生。これはこれで幻想的です。
ジグソーパズルそのものは非常にシンプルですが、一シーンが完成するごとに動き出すキャラクターとストーリー、パズルの絵と外側の世界がリンクするミニゲーム、幻想的なサウンドなどがいちいち秀逸で、ジグゾーパズルの達成感や満足度を高めてくれます。ゲームというよりは自分で動かせるアート作品か絵本と言った方が適切かもしれません。iPhone/iPadどちらもOKなユニバーサルアプリなので、画面の大きなiPadでプレイするとより楽しめると思います。iPhone/iPadどちらもOKなユニバーサルアプリなので、画面の大きなiPadでプレイするとより楽しめると思います。