株式会社ピクセラが、同社独自のサーバーを用いた法人向けパノラマVRサービスを2016年3月より開始すると発表した。
このサービスは、パノラマVRを利用することで、旅行代理店や不動産販売店などの法人向けに、その場に居ながらにして旅行先の風景やホテル・マンションのレイアウトなどをリアルに体験できるサービスを提供するというもの。従来型のパンフレットやデモムービーなどでは伝わりにくかった「空間」を店頭の顧客にダイレクトかつ自然に感じ取ってもらえ、これまでにない接客のスタイルが提供できる。同社ではパノラマVRサービス用に最適化した同社オリジナルパソコン「パノラマVR PC」を本サービスとセットで提供予定で、さらにヘッドマウントディスプレイ向けプレーヤーと、手軽にスマートフォンで体験できるモバイル向けプレーヤーの2種類を用意する。どちらも360度パノラマ映像が体験でき、モバイル向けプレーヤーではカタログ等に記載されたQRコードを読み取ることで、簡単に同社のサーバーを経由してコンテンツを体験できる。
さらに同社では、米Sphericam社との間で、同社の新製品である360度4Kカメラ「Sphericam 2」をパノラマVR動画撮影用として日本国内で販売する業務提携を締結。2016年4月～6月頃の販売を予定しているという。
なお、同社はサーバー側で圧縮率が高いH.265形式にリアルタイム変換することで、よりネットワーク負荷をより下げた効率的な配信を目指しているとのことで、2016年中に実現するとしている。