3月20日(金)より、ファンタジー・コメディ映画の良作「ナイトミュージアム」シリーズの最新作にして最終章「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」の日本公開が始まります。その前に同シリーズの公式スマートフォン向けゲーム「ナイトミュージアム:隠された財宝」をプレイして映画の予習をしてみては如何でしょうか。
この「ナイトミュージアム:隠された鍵」は、騙し絵のように画面内に隠された様々なアイテムを制限時間内に探し出す「もの探し(hiddden object)」ゲームです。プレイヤーは博物館の新人警備員となり、映画の主人公・ラリーや歴史上の人物(展示物)と共に博物館の様々な展示に文字通り”触れて”アイテムを探します。
ゲームの舞台となるのは、ラリーが働くニューヨークのアメリカ自然史博物館と新作映画の舞台であるイギリス・ロンドンの大英博物館を足して割ったような架空の博物館。館内にはフロントデスクから始まり、西部開拓時代や恐竜の時代など様々なテーマの展示エリアがあります。正直「これどう見ても不自然だろ!」という展示ばかりなのですが、そこが”もの探しゲーム”のポイントで、雑然とした画面の中からいかに素早く指定のアイテムを見つけるかに攻略がかかっています。なお、テキストは全編翻訳済みで文面自体も自然な日本語になっているのですが、たまに和訳が変だったり英単語のままになっている部分もあります。まあプレイに支障が出るほどではありませんが。
どうしても分からない時はお助けアイテム「懐中電灯」を使うと便利です。ただし当初に貰える個数を使い切ると後は課金で買わなければなりません。
ただアイテムを探すだけでなく、紛失していた展示物を探して提出し報酬をもらったり、それを使って新しい展示エリアを作ったり、ミニゲームを解いたりする場面もあります。
ちなみに紛失物を見つけて報酬を貰う画面にいるのは、「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」に登場する新キャラの大英博物館の警備員・ティリーです。このようにゲームを進めていくと、新作公開に先駆けて新たなキャラや設定に出会えます。
これは木箱の中をスワイプで探って新エリア開放に必要なアイテムやお助けアイテムをを探すミニゲームです。木箱を開けて発泡スチロールの緩衝材をかき分けるデザインがなんだかリアル。
ステージをこなしていくと徐々に映画のメインキャラがストーリーに登場するようになります。まず最初に出てくるのは第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルト。
ネイティブアメリカンのガイド・サカジャウィア。
ジオラマ人形の片割れ・オクタヴィウス。
もう一人のジオラマ人形・ジェディダイア。それにしても「鉄人28号」って何?これ、英語では「Gigantors」と言ってるんですが、映画の吹き替えや字幕では「デカいの」と訳されているんですよね。どうもこのゲームは細かいところで和訳が変です。
あと「ナイトミュージアム2」のキャラも登場します。これはスミソニアン博物館のアインシュタイン人形。
フン族の王・アッティラ。「英語が喋れない展示物ともなぜか意思疎通ができる」作中の謎がゲームでもそのまま再現されています。
誰だお前?
彼は命を与える石板の所有者・アクメンラーの子孫でオリジナルキャラの「カリム」。ゲームの本編ストーリーの悪役で、石版を我が物にするため展示物を人質に取って館内を逃げまわります。
ところで本編ストーリーの最後にあるエジプトステージの難易度が結構高めです。和訳も変ならばオリジナルの英単語を見ても分かりづらく(そもそも古代エジプトの遺物の名前自体よく知らない)、さらにイラストの色調が全体的にゴールドなのでアイテムを探すのも大変です。だいたいコインの山からコインを探せというお題がムチャクチャ過ぎ!
…とまあこんな感じで、原作の映画のキャラや設定に加えゲームオリジナルのストーリーや要素もふんだんに盛り込まれたボリュームのあるタイトルです。原作の映画を見たことのある人なら絶対に楽しめるでしょう。お助けアイテムは課金販売されていますが、スタミナ回復の待ち時間や根気よく何度もプレイするのが苦にならないのであれば課金しなくても十分遊べます。しかし、もの探しゲームの画面は非常に細かいのでスマートフォンよりはタブレットの方がプレイしやすくてオススメです。