「ああ！窓に！窓に！」---このフレーズを知っている人は間違いなくラヴクラフティアン。この「Shoggoth Rising」は、アメリカの小説家H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話小説に登場する粘液状生物「ショゴス」を片っ端から撃ちまくるシューティングゲームです。クトゥルフ神話については以前ご紹介した「Steampunker」でも既に解説しているのでそちらをご参照頂きたいのですが（過去記事はこちら）、そもそも「ショゴス」とは…
※ショゴス（Shoggoth）…クトゥルフ神話作品に登場する架空の生物。太古の地球に飛来した宇宙生物「古のもの」(Great Old One)によって作られ「テケリ・リ」(Tekeli-li)という独特の鳴き声をあげる。初出作品はH.P.ラヴクラフトの「狂気山脈」。
まず冒頭にストーリーが語られます。航海中にショゴスの大群に船を襲われただ一人生き残った船員が、荒波を乗り越えなんとか無人の灯台に辿り着き、そこに立て籠もって迫り来るショゴスと戦います……って、このデザイン…ショゴスというよりインスマウスのような…？
ショゴスが海から這い上がってきた！こうして四方八方からワラワラと湧いて出てくるショゴスを灯台のてっぺんからショットガンでバンバン撃ち殺していきます。音も無くヒタヒタと迫り来る雰囲気、緊迫感のあるBGM、周囲に響く雨や波、雷の音などホラー演出もバッチリです。
ショゴスを見つけたらタップで銃撃！あらゆる方向から音もなく忍び寄ってくるので、常にカメラをぐるぐる動かしてチェックしなければなりません。注意していないと気づかないうちに死角から回りこまれてしまいます。
接近し過ぎるともはや銃撃では間に合わないので、釘を打ち付けた角材みたいなもので直接ぶん殴って殺します。豪快！
とりえず1ステージ目クリア！こうしてステージをクリアしていくごとに武器をアップグレードできるようになったり、新しい強力な武器がアンロックされていきます。
ところがショゴスの方も負けていません。ステージが進むごとに動きが素早くなり、さらに数も多くなって”ワラワラ感”が増し狙い撃ちするのが難しくなってきます。
また、強力な武器は一発あたりの破壊力は強いものの弾切れをおこすので素早い武器の切り替えが必要となります。切り替えのタイミングが間に合わないとショゴスはすぐ近くまで迫ってきます。
ゲームを上手く進めるコツは、とにかく水際でショゴスを早めに発見してくい止めること。ショゴスの動きもステージが進むに従い徐々に早くなるので、灯台の半分より上に登られるともう間に合わない場合もあり。そしてショゴスを倒すたびにGETできるお金で小まめに武器をアップグレードするのもお忘れなく。
とは言えショゴスもステージが進むとアップグレードされるのかハイレベルな奴が出てきます。普通の奴は1発撃てば死にますが、背中が銀色に光るハイレベルな奴は撃っても即死には至りません。こいつが集団で襲ってくると厄介です。
うわー！遂に上に登られてしまった！！このように集団で襲われるとすぐにHPが無くなりゲームオーバーになってしまいます。
そんな時はピカっと一発雷を落として全滅させます。こうした特殊効果もステージが進むごとにアンロックされていくので、上手く武器と使い分けて絶対絶命を切り抜けましょう。
ゲームのルール自体はシンプルですが、クトゥルフ神話作品特有の不気味さが上手く表現されており、ショゴスの動きも非常に気持ちが悪いので、緊迫感のあるシューティングを楽しみたい方や敢えて気持ちの悪い思いをしたい方にオススメなタイトルです。もちろんラヴクラフティアンにも！
