どこをどう操作したらよいのか、どういうルールなのかサッパリ意味不明…なのにグラフィックが綺麗なのでついつい何度も起動したくなる…そんな不思議なゲームアプリがこの「Melodive」です。
まずタイトル画面からしてこのド派手さ。キラキラしまくりです。「START!」をタップするとゲームがスタートしますが、サウンドやBGMもとてもクールなので是非イヤフォンかヘッドフォンを装着してプレイしてみて下さい。
「START!」をタップすると、それまでメニュー画面を構成していたドットがパーッと弾けて飛び散り…
その後、いきなり眼前にこのような極彩色の洞窟が出現します。光るキノコのようなものも生えていてサイケデリックな雰囲気たっぷり！本作は端末自体を動かして自分の動きを制御し、底の見えない洞窟の中をどれだけ深く「落ちる（dive）」かを競う一人称視点の落下ゲームです。メロディに乗って落ちるから「Melodive」なんですね。その美しい光景につい見とれてしまいますが、だまって何もせずにいても自動的にどんどん洞窟の中を落下していきます。
そして当然の如くデコボコした壁面にぶつかりダメージを受けていきます。
本作の特徴は、どれだけダメージを受けたかが全て「色彩」によって表現されること。ダメージが増えるごとに画面から色の鮮やかさが消えてゆき、最後にはモノクロの世界になりゲームオーバーとなってしまいます。
ゲームオーバーになるとスコア画面が表示されベスト記録が更新されます。初回は適当にやった割には681メートルも落ちることができました。
本作の操作方法は…
・端末を左右に傾けてターン
・端末を前後に傾けて落ちる速度を調節
・画面にタッチしてブースト
の3種類だけ。ところがこれが意外と難しく、すぐにどっちが上か下か？右か左か？前か後ろか？…と方向感覚がおかしくなってしまいます。
そんなとき頼りになるのが洞窟のあちこちに生えているキノコ（っぽいもの）。「キノコの傘が向いている方が上」と意識しておくと方向を見失わないで済みます。
ハイスコアを叩き出すのに何気に重要なのが画面上に浮遊している「Melodium」を集めること。Melodiumは発光しながら浮遊するドットのようなもので、これをGETすることでダメージがいくらか回復します。バラバラに浮遊しているものと塊のようなものの2種類があり、塊の方が回復度が高いのですが、何が何でも取ろうと無理をすると壁に激突するので状況に応じて取るか見逃すかを判断しなければなりません。
なお、集めた「Melodium」の数によって「GRAVITY」や「BOOST」などをチューニングできるようになり、これでかなりプレイしやすくなります。難易度の高いゲームで最初のうちは全然動きを制御できませんが、コツコツと「Melodium」を集めていくことでそれが改善されハイスコアも出しやすくなっていきます。
本作は一応ゲームという形式になっていますが、クールなサウンドに乗って不思議な空間を漂うというコンセプトは以前ご紹介したRadioheadの公式スマホアプリ「PolyFauna」に似ています（プレイレビューはこちら）。確かにスコアという概念はありますが、敢えて何も考えずにボ〜っとプレイし、独特のサウンドと雰囲気を味わう不思議な癒し系アプリとして楽しむのもいいかもしれません。
