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【レポート】秋田県とは思えないくらい若者がいっぱい! 「ニコニコ町会議 in 秋田県仙北市角館町」に行ってきた(後編)

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9月7日(日)、秋田県仙北市角館町にて動画サービス「ニコニコ動画」の世界を地上に再現する移動式文化祭「ニコニコ町会議 in 秋田県角館町『角館祭りのやま行事』」が開催されました。このイベントは昨年より行われており、今年はここ角館町で8会場目となります。前編に続き、今回は各コーナーの企画をお伝えします。

■物販の売れ行きがハンパない件
イベントに於ける物販は当日の天候に大きく左右されるとよく言われますが、この日の物販の売れ行きは普段の秋田県ではちょっと考えられない勢いでぶっちゃけ異常でした

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まずレポート前編にも書いたとおり、開場3時間前から物販コーナーに待機列ができていたこと自体が驚愕モノだったのですが、開始から1時間後には既に売り切れ続出。この写真を撮影している瞬間にも「町カチューシャ」が完売し、15:00頃になるとまともに買えるのは「町イヤホンジャック」と「町お守りクリーナー」のみという状態に。ちなみに一番早く売り切れたのは最も高額な「町会議お楽しみセット(3,000円)」でした。

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Tシャツの在庫がみるみるカラッポに…

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来場者が頭の左側にうちわを当てているのは日差しを遮るため。この日はそれくらい日差しが強く気温も上昇し、それを反映してか「町マフラータオル」も凄い売れ行きだったそうです。

■一番人気はゲーム実況コーナー
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どのコーナーも人が全く途切れない繁盛ぶりでしたが、最も人気があったのは間違いなく「ゲーム実況」コーナーでした。もう開始直後からラストまで人垣が途切れることがありません。テントの中もぎっしり!

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テントの中も外も熱気ムンムン!画面にアツい視線が注がれます。

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「町マインクラフト」では茸さんとりーちさんが、きりたんぽ、横手やきそば、秋田新幹線、地鶏、かまくらなどの秋田の名物を製作。画面右側にあるのは秋田県のご当地ヒーローとして知られている「超神ネイガー」の頭です。

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スペシャルゲストとしてスマートフォン向けRPG「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の運営プロデューサーである千葉直人さんも登場!(左から2番目)。秋田に千葉さんが来てくれるなんて!

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千葉さんを迎えて行われたのは、指定時間で「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のダンジョンをクリアするタイムアタック対決。秒単位の戦いに思わず手に汗を握ります。

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なお、観客には町会議限定の「おまつりホイミン」が入手できるシリアルコードがプレゼントされました。

■子供に人気だったVR体験コーナー
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私が個人的に一番楽しみだったのがニコニコ技部による「ヴァーチャルリアリティ体験会」。こんな秋田県なんてクソ田舎にいると最新ガジェットに触れることすら一苦労ですが、ここでは自分で実際に装着して試すことができる!このコーナーではOculus Riftでジェットコースター疑似体験アプリ「Rift Coaster」と、段ボール製お手軽ヘッドマウントディスプレイ「ハコスコ」で町会議の各会場を見ることができました。

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臨場感をお伝えしたいのですがPC画面だとただ3DCGが2つ並んでいるだけなのが歯痒い…。これをOculus Riftで見るとジェットコースターが急降下する際の浮遊感まで体験できます。あまりのリアルさに体験後にフラフラになっている人もいました。

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ハコスコは1つ800円で一般販売もされていたのでついつい購入。

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コーナー内は最初こそ閑散としていましたが、時間が経つにつれ体験者が増えていき午後にはなぜか子供達に大人気に。こうした体験型コンテンツは大人より子供の方が順応が早いかもしれませんね。

■まだまだあります!一気にコーナー&イベント紹介
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「撩乱たこ焼き」は、その名の通りMCの百花繚乱さんの手作りたこ焼きを無料で貰えるコーナー(ただし1人1個)。こちらも大行列で、後半は撩乱さんのサイン&2ショット撮影会も行われました。

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ニコニコ町会議の魅力は、有名ユーザーのパフォーマンスをただ見るだけでなく来場者も参加して一緒に盛り上がれること。「町踊ってみた」ではダンサーチームの「R.A.B(リアルアキバボーイズ)」から、けいたんさん、マロンさん、ムラトミさんの3人が出演し「おジャ魔女カーニバル!!」と「Fire◎Flower」のダンスをレクチャー。最後にステージ前で全員で発表し見事「踊ってみた」デビューを飾っていました。驚いたのは全員が最初から羞恥心を捨てて全力で踊っていたこと。あまりの勢いに、何かエフェクトでもかかってんのか!というくらい足元から土埃が舞い上がりその場が霞むほどでした。

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こちらはニコニコカー「ハスラー」を射的ゲーム仕様にした赤外線銃の射的コーナー。4ヵ所の当たり判定があり、引き金を引いて当たる­とLEDが光る…という仕組みなのですが、この日はあまりにも晴天だったため認識が上手くいかなくなるハプニングも…。

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みんなの落書きキャンバスとなってる「ニコニコカー初号機」(もちろん実車)。既に開催済みの町会議参加者による落書きでいっぱいになり、もう新たに書き込む場所がないかも?な状態でしたが、それでも多くの人が場所を見つけて思い思いに落書きを加えていました。よーく見ると「こんなところにまで書くかよ!」という意外な場所への書き込みもあり。

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500円で各町会議会場のオリジナルロゴマーク入りの”住民票”が作れるコーナー。「500円」という価格設定が妙にリアルです。その場で携帯/スマホから指定のニコニコ動画内のページにアクセスし、画面に表示されたQRコードを専用のリーダーで認識すると、すぐに上記のような「ニコニコ住民票」ができあがります。プラスチック製の結構しっかりした作りで専用ホルダーまであり、首から下げているとまるで運営スタッフみたい。町会議参加の記念品にピッタリですね。

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みんなで会場に飾られる提灯に落書きやメッセージを書き込む「町ワークショップ」コーナー。「ニコ動のおかげで生きてます!in秋田」という書き込みが泣けます。しかしこれは決して大袈裟ではありません。実際に秋田県で暮らしてみるとよく分かるのですが、ここには若者が楽しめる場所もなければ娯楽もなく、個性を発揮できる場所どころか小遣い稼ぎのバイトの口すらロクにないディストピアっぷりです。そんなところに閉じ込められている若者達にとって「ニコニコ動画」はまさに生きる希望と言える存在なのでしょう。ニコニコ動画に限らず、オンライン上のコミュニティを真に支えているのは実は田舎者なのかもしれません。

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なお、niconicoのプレスリリースによれば、この「ニコニコ町会議 in 秋田県仙北市角館町」の来場者数は約6000人、ニコニコ⽣放送の合計視聴者数は約22万⼈を記録したそうです。秋田県でたった1日で6000人動員(しかもそのほとんどが10〜20代の若者)なんて県や各市町村主催のイベントでも絶対無理な数字です。一体どこにこんなにたくさんの若者達が隠れていたんでしょうか?実際、ニコ生のコメントや来場者の会話の中にも「秋田県じゃないみたい」といった声がありました。どんなディストピアであろうとも数千人が集まりみんなでアツい1日を作り上げることができる---ニコニコ町会議は、そんなオンラインコミュニティの可能性を示すイベントではないかと思いました。

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