夏休みも終わり、9月も既に1週間が過ぎてしまいました。「もう学校なんか行きたくない!」と思っている方も多いのではないでしょうか?ちなみに私は小学生の頃「学校と先生の家に火をつければ行かなくて済む」と本気で考えたことがあります。無論実践はしませんでしたが。そんな妄想をせめてゲームの中で実現してみませんか?この「Smash the School」は、放火はできませんが学校の中で凶器をブン回して好き放題に破壊を楽しめるストレス発散型アクションゲームです。
一目でバカゲーと分かるバカな絵ヅラ
しかし何気にフル3Dでオブジェクトには物理が仕込まれておりそこそこ作り込まれているゲームです。ルールは、制限時間1分以内に手当たり次第に学校の備品をぶっ壊してそのスコアを競うというもの。それだけ。画面左下のバーチャルパッドで移動、右下の画面タップで破壊という操作方法です。
備品をたくさん壊せば壊すほどコインが獲得でき、それを使って1ランク上の凶器を買うことができます。初期状態はピコピコ音が出る玩具のバットで、壊せるものといえばせいぜい黒板か生徒用の机くらい。早めに定規やデッキブラシといった上位の凶器に交換しましょう。凶器のランクが上がれば上がるほど破壊の効率が良くなります。
このゲームの奥深いところは、オブジェクトごとに硬さが違う「物理」がちゃんと設定されていることです。割れやすい黒板や洗面台、生徒用の机は低ランクの凶器でも楽に破壊できますが、大きな本棚やカフェのカウンター、金属製のロッカーは壊れにくかったりと様々で、さらに備品の中には「破壊を手助けしてくれる」機能を持つものもあります。例えば上記の壁に備え付けられている消化器は壊すとなぜか爆発して周りのものを吹っ飛ばしてくれます。なので何度もプレイしているうちに段々と「効率の良い破壊の仕方」を考えながら移動するようになります。気ままに破壊が楽しめるゲームだと思っていたのに。
自動販売機は低ランクの凶器では絶対壊れません。そりゃそうです。だって機械だから。
唐突に現れる謎の熊の剥製。低ランクの凶器でも壊せるのですが、どういうわけか高得点が得られるラッキーアイテムなので見つけたら必ず壊しましょう。
オイ
どう見ても配管工兄弟のアレ。こんなオマージュネタが仕込まれているのも本作の面白いところです。
本作には特にソーシャル機能はありませんが、開始時にFacebookアカウントを連携させておくと「Facebookに登録している自分のプロフィール画像が教室内に出てくる」というわりとどうでもいい機能があります。当然これもムチャクチャにぶっ壊すことが可能。
たくさんコインを貯めると、教室内にたまに出現するパワーアップアイテムをアップグレードしたり、新しいキャラクターを開放することができます。ただしキャラクターは外見が変化して見た目が面白おかしくなるだけで能力はどれも一緒です。
なお、日本人として見逃せないのは、上位の凶器として日本刀があること。学校で日本刀をブン回すなんて本作の開発者は中二病をこじらせ気味かも。
日本刀を持ちさらにパワーアップアイテムの「ミラーボール」を取ってバーサーカー状態になった時の様子。自動的にぐるぐる回りながらジャイアントスイングで周囲のものをぶっ壊していきます。まさに「寄らば斬る!」といった無双状態です。日本刀でザクザク破壊しまくるのが気持ち良い!
このゲームを開発したのはフィンランドのピルカンマー県タンペレ市に拠点を置くTuokio(フィンランド語で「時」「つかの間」の意味)というディベロッパーです。同社はこれのオフィス版「Smash the Office」や日本のマンガ/アニメに影響を受けたと思しきデザインのレースゲーム「Blonde vs Brunette Racing」などちょっと変わったスマホ向けゲームを各種リリースしているので、もし興味があったらチェックしてみて下さい。それにしても教育大国と言われるフィンランドからこんなバカゲーが出てくるなんて、同国のスマホゲーム界は底が知れません。