米Autodeskが、3Dゲーム開発エンジン「Bitsquid」を開発するスウェーデンのBitsquid ABを買収したと発表した。金額や条件などは非公開となっている。
「Bitsquid」のエンジンは既に多くのゲーム開発者及び企業に利用されており、PS4などの次世代機やPC向けのゲームの開発に使用されている。今回の買収により、今後Autodeskはリアルタイムな3Dビジュアル化を支援するツールを開発し、現実世界の中でデザイン・データを活用できるように支援していくという。これはゲームだけでなく建設、製造、映画業界などの分野でも利用できるもので、今日のゲームが実現している迅速なフィードバックやコントロールなど、デザインのビジュアル化や理解を深めることが可能になる新しいタイプのデザインシミュレーションツールを開発する予定とのこと。
両社からのコメントは以下のとおり。
Fatshark社 CEO Martin Wahlund氏のコメント
「当社では、Bitsquidを活用して短い開発期間で高品質のゲームを開発しており、Bitsquidは当社の成功に主要な役割を果たしました。Bitsquid社がオートデスクの一部なり、今後どのように進化するのかを楽しみにしています」
米オートデスク社 上級副社長 クリス・ブラッドショーのコメント
「当社のBitsquid社の買収は、複雑なデータのリアルタイム シミュレーションを大きく変えるでしょう。想像してみてください。次世代ゲーム機が実現しているオープン ワールドの自由度で、建築物や自動車など、さまざまなデザイン データのウォーク スルーやシミュレーションが可能になるのです。ゲーム エンジンのテクノロジーはゲーム開発に使用するだけのものではありません。建築物を設計したり、複雑な都市インフラの課題を解決するような重要な役割を担うことになるでしょう。Bitsquid社の買収は、当社に専門知識とテクノロジーの両方をもたらすだけでなく、3Dアニメーション ツールに新しい革新的な機能を提供することができます。」