現地時間の7月4日、フランス・パリのノール・ヴィルパント展示場にてヨーロッパ地域最大の日本文化&コンテンツの祭典「第14回 Japan Expo」が開幕しました。これから7日まで連日様々な企業・団体・個人のブース出展やファッションショー、トークショウ、サイン会、ライブ、ワークショップ、カラオケ、コスプレなど”日本”をアピールする盛りだくさんの催し行われます。私も初日に参戦してきたので、早速会場の様子を写真を中心にレポートしたいと思います。
■まず会場に入るまでが一苦労…
会場の最寄り駅はパリの高速地下鉄RER B線のシャルル・ド・ゴール空港方面にある「Parc des Expositions」という駅なのですが、もう電車から降りた瞬間に「お前絶対Japan Expo参加者だろ!」と分かるような人々がいるのでまず迷うことはありません。「あれ?会場に行くにはどっち方面に出ればいいんだろ?」と迷ったらその人達に付いていけばいいから。ああいうイベントの参加者ってどうして雰囲気だけで見分けられるのでしょうか?日本で例えるならコミケやデザフェスの当日のりんかい線車内というか、ワンフェス当日の京葉線車内というか。自分も同類だからでしょうか?
ちなみに駅の構内の広告も完全に”Japan Expo”仕様になっています。ここら辺も日本のイベントと同様ですね。
そしてこちらが駅から出てすぐの会場へと続く道なのですが、ここの広告も全てJapan Expo仕様となっています。
今年のJapan Expoのメインビジュアルの一つです。
会場のノール・ヴィルパント展示場は日本で例えるなら東京ビッグサイトや千葉幕張メッセなどのような大型の国際展示場ですが、その規模は段違いです。もちろん全てがJapan Expoの会場となるわけではないのですが、空いているホールは上記のようにまるで迷路のように複雑に柵が巡らされ、入場待機列の誘導に使用されています。これがまた非常に細かく、前売り券を持っているかいないか、1日券か4日間通し券か、当日券購入者も現金支払いかキャッシュカード払いかで全て違う列に並ばされます。上記の写真はたまたま人のいないところを撮影したのですが、開場前はここが全て人で埋め尽くされます。さすがはヨーロッパ最大の日本文化の祭典「Japan Expo」、フランス全土、いや近隣のヨーロッパ諸国からも参加者が訪れるのでその込みっぷりはハンパじゃありません。もし長い列に並ぶのが嫌であれば、敢えて午前中はパスして昼過ぎからゆっくり参加するのもありだと思います。これもコミケやワンフェスの事情と似ていますね。
なおチケットですが、実は前売り券も当日券も値段に変わりはなく、また日によって値段が違います。しかし前売り券を買った人は通常の開場時間の1時間前に入場できる特典があるそうです。限定品などショッピングの予定がある人には嬉しいシステムですね。
チケットのデザインはこんな感じ。三味線を弾いている怪獣がモチーフになっています。
■会場内はカオスだった
入り口の様子。任天堂の「とびだせ どうぶつの森」(海外市場でのタイトルはAnimal Crossing: New Leaf)の垂れ幕がドーンと掲げられています。
会場内にいる人々。普通の格好の人が大半ですが、コスプレ、メイド、手製の”日本っぽい”服を着ている人、浴衣や着物、ゴシック、ロリータ、サイバー、スチームパンク...etc...とにかくありとあらゆる格好の人々がいます。
さらに今回はコミックやアニメ、映画などポップカルチャーの祭典「Comic Con」(通称コミコン)も共催だったので場内のカオスっぷりに拍車がかかっていたようです。もうヨーロッパ中のヲタを集めて踏み固めたような状態に…
そしてこちらがJapan Expoの全ホールマップとイベントスケジュールですが…一目見ただけで「これを全部チェックするのは無理!」と諦めました。このホールマップでは分かり辛いですが、実際の会場の広さは東京ゲームショウやワンフェス、デザフェスの比ではありません。コミケと同等かもしくはそれ以上かも?特にステージイベントは時間帯がかぶっているため、何をどうやっても全てチェックするのは不可能です。まるで大型ロックフェスのよう。
とりあえず初日は根性で全てのブースを見て周りましたが、ハッキリ言って死ぬ程疲れました。今まで様々なイベントを取材してきましたが今回ほど体力を消耗したイベントはありません。コミケ参戦よりも大変でした。次回の記事よりブース別及びジャンル別にレポートしていきますのでお楽しみに!