大日本印刷株式会社は、実写映像を使ったウォークスルー型のバーチャルリアリティ(VR)システム「PERISCOPE(ペリスコープ)」を開発したと発表した。2014年春のサービス開始を目指すという。
「PERISCOPE」は、全方位カメラで撮影した実際の映像で360度のパノラマ空間を見渡しながら、中を移動する臨場感を再現できるVRシステム。ルートの分岐点で進みたい方向を選べるのが特徴で、移動ルート上に分岐点を設定して、風景が途切れることなくウォークスルーで進める広大な仮想空間を構築できる。同社では通常は立ち入れない場所や、取り壊される施設などの空間を実写映像で再現する利用方法を想定しており、今後は映像の精細度を高めたり、特定地点をクリックすると動画などのコンテンツを再生する機能などを追加すると共に、PCやスマートフォンでも楽しめるよう開発を進めていくとのこと。