米コーネル大学の研究チームが、3Dプリンタを使用し移植手術用の椎間板の製作に成功したと発表した。
これは細胞やタンパク質などの生物学的材料を使用して細胞そのものや生体組織を作る技術「バイオファブリケーション」を使用した試み。コーネル大学ではバイオファブリケーション用の3Dプリンタの開発から研究を行い、樹脂や金属の代わりに軟骨細胞を使用して再生医療用の部位を”出力”する3Dプリンタを独自に製作した。また、同校では3Dプリンタ製の椎間板を使用し既にマウスの治療にも成功しているとのことで、数年以内には人間への臨床移植も行えるようになるとしている。
なお、同校では今年2月に3Dプリンタを使用し移植用の耳の製作にも成功している。