Tech系メディアのMashableが伝えるところによれば、3Dプリンタで製作された移植用の人工頭蓋骨片がアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を受け、これを使った初の移植手術が3月4日に行われたという。
この人口頭蓋骨片を作ったのは医療品メーカーのOxford Performance Materials。作り方は、患部を3Dスキャンしてデータ化し欠損部分にピッタリ合う形状の人口骨をモデリングして3Dプリンタで出力するというもの。人工骨は細胞の成長を促進させるために全体に小さな穴が空いており、移植後は患者の細胞と絡み合い自然に馴染むようになっている。この方法を使用すれば、これまでよりも患部に合った正確な形状の人工骨を低価格で製作でき、手術を行う医師の労力や患者の負担を軽減できるという。同社の3Dプリンタ製の人口骨は既に海外向けに輸出されているが、これを使ってアメリカで移植手術が行われたのは今回が初めてとのこと。同社では今回FDAの承認を受けたことにより、今後はアメリカ国内に向けても他の部位の3Dプリンタ製の人工骨を提供していくという。