面白法人カヤックが、個人が自分の専門知識や技術、秘密や体験を簡単にデジタルミニブック「スクロールブック」にまとめて専用ストアで出版できるサービス「Paberish」(ペイバリッシュ)をリリースした。
「Paberish」は、ブログに書きためている専門的な技術や知識、特別な体験や誰にも話していない秘密の情報を専用のエディタにまとめ、出版社を通すことなく85円からiPhone向けのストアアプリ「Paberish」でスクロールブックとして販売できるサービス。購入者はアプリ「Paberish」にて購読する。独自性の高い活動を展開する個人が専門的な知識や技術を中心に発信できるのが特徴で、既にAR3兄弟長男の川田 十夢さんや2012年イグノーベル賞受賞者の栗原一貴さん、印刷の余白Lab.の野口尚子さん、境目研究家の安田佳生さんが参加している。
なお、スクロールブックはアップデートで進化させることができ、販売価格は著者が設定し、好きな時に出版することができ、一度販売を停止してアップデート後に再度販売することも可能となっている。初めてスクロールブックを発売する際には、10名の読者から、その著者のスクロールブックが「読みたい!」の意思表示を集め、著者としての承認を得る必要がある。またストアアプリ「Paberish」上で「読みたい!」を集めることもできる。今後はより専門的な知識や技術を発信していくために教育機関、専門機関、専門媒体との提携を検討しているとのこと。また、html形式、markdown形式、EPUB形式のインポート・エクスポート機能を実装し、Amazon Kindleダイレクトパブリッシング、Kobo Writing Lifeなど他の電子書籍出版サービスなどと同時に出版を可能とする予定で、サードパーティによる独自エディタ開発をサポートする執筆編集エディタのAPI公開も近日中に対応するという。