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Habbo Hotel、新たなチャット機能をブラジル、スペイン、フィンランドリージョンでテスト

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フィンランドのSulakeが、同社が運営する子供・若者向け2D仮想空間「Habbo Hotel」の新たなチャット機能のオープンβテストをブラジル、スペイン、フィンランドの各リージョンにて行っている。

これはイギリスの公共放送の一つであるChannel Four Television(以下Channel4)が、先日Habbo Hotelを「小児性愛者のシェルター」と報道したことを受けての処置。報道後イギリスでは大騒動となり、小売店のGAMES、Tesco、WH Smithが全英の店舗からHabbo Hotelのゲームカード(プリペイドカード)の販売を取り下げたり、イギリス有数のベンチャーキャピタルでSulakeの株の13%を保有するBalderton Capitalが株主から離脱したりといった騒ぎにまで発展した。Sulakeでは調査及び機能改善のため一時的にHabbo Hotelの全てのリージョンでサービスそのものをオフラインにしたりチャット機能を全てミュート(停止)し、その間ユーザーから意見を募集したりアンケート調査を行っていた。またユーザー達も「Channel4の報道はHabbo Hotelの粗探しをして故意に”事実”を作った偏向報道である」と主張し、Habbo Hotelの公共エリアに松明を持って集まる抗議運動を展開した。
Sulakeではこの騒動後、チャット内容をモニタリングするアルゴリズムを改善し、全てのインタラクションをユーザー個々の情報に結びつけられる追跡システムを導入、さらにリアルタイム有人監視の人数も増員したりと様々な対策を講じたという。Sulake CEOのPaul LaFontaine氏はユーザーに対するメッセージの中で「このような改善の機会を与えてくれたChannel4に対し深く感謝する」とコメントしている。

なお、Sulakeでは6月末を目処に新たにHabbo Hotelのトルコリージョンもオープン予定で、現在ティザーサイトを公開している。

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