長々とお付き合い頂いた東京ゲームショウ2011のレポートもこれで最後。ということで、最後に今回初出展となったGREEのブースをレポートしてみたいと思います。
コンパニオンさん達も豪華でした!
東京ゲームショウ開幕直後こそ「ガラガラで全然人が入っていない」なんて情報が流れたGREEブースでしたが、実際のところそんなことは全くなくビジネスデーでもちゃんと人が入っていました。また一般開放日には、試遊すると貰える限定カードを求めて多くの来場者が列を成しそれがブースの外にはみ出すほどでした。
試遊コーナーの様子はこんな感じ。各タイトルごとにコーナーが分かれており、それぞれに専門のコンパニオンさんがいて操作方法などを説明してくれました。コンパニオンさんのコスチュームには各タイトルのデザインが反映されています。「クリノッペ」のピンクのほっぺがファーのピアスになっているなんてアレンジが効いていますね。
遊ぶとこんな限定の仮想アイテムと交換できるシリアルコード入りのカードが貰えます。
またカード以外にこんな「メダル」も貰えます。これはブース内に設置されているGREEのノベルティグッズが当たるガチャガチャをプレイするためのもの。まるでゲーム内のガチャガチャシステムが現実に再現されたかのようなアトラクションですね。
ガチャはメダル1枚用と5枚用の2種類があったのですが、5枚用はどの日程も早々に終了してしまい、残念ながらプレイすることができませんでした。
…ということで1枚用に挑戦!カプセルの中の紙を…
グッズ引き換えコーナーで交換。交換するにもまた行列…
メダル1枚用のガチャでは文房具のノベルティグッズが貰えました。
で、ここで気付いたことを一つ。このGREEブース内を取材中、体が麻痺していると思われる車椅子に乗った来場者が試遊コーナーにいるのを見かけました。また別の日には子供か孫を連れてきたのでしょうか、杖をついた女性がいるのも見かけました。そこで改めてGREEブースを見ると、確かにここには階段はおろか一切の「段差」がありませんでした。また全ての通路や列整理の仕切りも車椅子が余裕で通れる幅になっていて、さらに座って一休みできるベンチまで置かれているし、英語対応できるスタッフさんまでいました。
一方他の大型ブースを振り返ると、階段や段差があったり、通路が狭かったり、また演出上暗くなっていて視界が悪かったりと、どうやっても車椅子や杖の人が入れないような構造のところがありました。あと外国語ができるスタッフがいなかったりと。
GREEのブースを見て、「全ての人間を対象にする」とはこういうことかと改めて実感しました。あとモバイル向けゲーム、特にフューチャーフォン向けゲームは捨てたもんじゃないなとも思いました。なぜならフューチャーフォン向けゲームは基本親指一本動けばプレイできるのですから。確かにWiiやPlayStation Move、Kinectは優れたモーションデバイスです。しかしそれを楽しめるのは「デバイスを手に持てる」「体が自由に動く」人です。もしかしたら私が知らないだけで、フューチャーフォン向けゲームが新たに開拓した「障害者ゲーマー層」も存在するのかもしれません。
GREEの田中社長は先のセッションで「ゲームを全人類の楽しみに」と仰っていましたが、それはこういうことも含めての発言だったのだろうか?…と思ってしまいました。