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【フィギュア作り】自分のアバターをフィギュアにしよう!(手で)---バルビレッジ2

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皆さんは、仮想空間やアバターサービス、ソーシャルゲームでいつも利用している自分のアバターを実際に手にとって見られる「フィギュア」にしてみたいと思ったことはありませんか?

海外には既にいくつかアバターをフィギュア化するサービスが存在します。上記は3DCGのデータから立体模型を出力する「3Dプリンタ」を提供するZ Corporationと大手ゲームメーカーElectronic Arts(EA)が共同で行っている「Spore Sculptor」というサービス。EAのライフシミュレーションゲーム「SPORE」の中で作ったクリーチャーの3Dデータを3Dプリンタで出力して10cm前後のフィギュアにしてくれるというもの。他にもZ Corporationは音楽ゲーム「Rock Band 2」のアバターをフィギュアにするサービスも行っています。またワシントン州シアトル市に拠点を置くFigurePrintsは人気MMO「World of Warcraft」やXBOX LIVEのアバターをフィギュアにするサービスを提供しています。
実は日本にもこれらと同様に、自分のアバターのデータを3Dプリンタで出力しフィギュアにしてくれる「Synthe」という3D仮想空間があったのですが、残念ながらサービスを終了してしまいました。

これまでも当サイトでは3Dプリンタに関する国内外の話題を掲載してきました。しかし3Dプリンタで立体化できるものはあくまでも「3DCGデータ」のみ。いくら自分のアバターのフィギュアが欲しくても、それが2Dのアバターだったら当然3Dプリンタで出力するのは不可能です。ではどうするか?そんな時は自分の手で一から彫刻して作る!!

筆者は2006年より仮想空間やアバターに関する記事を執筆しているのですが、実はそれ以前より特殊メイクや特殊造型、フィギュア製作など"モノ作り"の仕事もしてきました。そこで今回は、2Dアバターの画像を基に実際に手で彫刻してフィギュアを作る過程をレポートしたいと思います。

今回のお題はこちら「バルビレッジ2

「バルビレッジ2」は、株式会社ジークレストが運営する2D仮想空間。ユーザーはフクロウとクマを組み合わせた「オウルベア」と呼ばれるアバターを操作して自分のお庭作りや着せ替え、他ユーザーとのコミュニケーションを楽しみます。現在はmixiとYahoo!モバゲーでもソーシャルゲーム版が提供されています。

今回はこのバルビレッジ2のアバターである「オウルベア」のフィギュアを作ってみます。


まず資料としてオウルベアの画像を拡大したものをプリントアウトします。そしてフィギュアの芯となる「軽量紙粘土」を適当な大きさに丸めて完全乾燥させます。紙粘土は100円ショップに売っているような安いもので十分です。


この紙粘土の芯の上にオウルベアのフォルムに合わせて「エポキシパテ木部用」を盛っていきます。
エポキシパテ木部用とはこんな素材↓

HC-118 セメダイン エポキシパテ木部用 30g 5本
HC-118 セメダイン エポキシパテ木部用 30g 5本

使う分量を切ってこねて使います。元々は木製品の補修用の素材なのでDIY系のショップなら大抵売っており、また5~10分ですぐに硬化するので造型材料としてもかなりオススメです。


だいたいエポキシパテを盛ったら、ペンなどで目安になるような線を引き…


後はひたすらヤスリで削ってオウルベアのフォルムに近づけます。尚、バルビレッジ2は2Dのサービスなので3Dのフォルムなど最初から存在しないのですが、そこは自分の立体を把握する「目」を信じて形を削り出していきます。


とは言ってもどうしてもちょっとした凹みはところどころにできてしまうもの。そこで粗方削ったらタミヤのラッカーパテを全体に塗ります。
ラッカーパテとはこんな素材↓

タミヤパテ (ベーシックタイプ)
タミヤパテ (ベーシックタイプ)

小さな凹みやキズを埋めて修正するための素材です。修正したい箇所にうっすら塗って乾燥したら紙ヤスリで磨きます。


次は延々と紙ヤスリのターン!いい感じに丸く滑らかになるように磨きます。


最後にサーフェイサーをざっと全体に吹いて傷や凹み、形の歪みがないか確認します。
サーフェイサーとはこんな素材↓

Mr.サーフェイサー1000 徳用 (スプレータイプ) グレー 170ml
Mr.サーフェイサー1000 徳用 (スプレータイプ) グレー 170ml

プラモデルやフィギュアの製作には必ずといっていいほど使われる「下地剤」です。また全体をグレイにするとキズや凹みを見つけやすくなるという利点もあります。

これで中心となる体と頭の形ができたのでガンガン進めます。


手を付ける


顔下描き


顔の枠線(?)をうっすら一段彫り込んでみました。


全体の彫刻ができたら、キズや凹みが完全になくなるまでしっかり磨きます。

次はいよいよ仕上げの塗装!フィギュア製作ではこの工程が一番楽しかったりします。


通常だとフィギュアの塗装はラッカー系塗料をエアブラシで吹き付けて行うところですが、今回はちょっと変わった質感に仕上げたかったので敢えてアクリル絵の具を筆塗りしました。


筆者のオウルベアの体の色は水色で…


顔は肌色…


そして服を塗って塗装完了!


あと本当は持っていないのですが夏っぽさを出したかったので麦わら帽子を被せちゃいました。

次にフィギュアを固定するベースを作ります。


用意するのは、デコパージュの素材であるカットされた木の板。


これにフローリングの塗装に使う「オイルステイン」という塗料を塗ります。

【木目を生かした美しい仕上り】アサヒペン 油性オイルステイン チーク
【木目を生かした美しい仕上り】アサヒペン 油性オイルステイン チーク


それが乾いたら、上にアクリル絵の具の材料の一つで、絵画などを描く際の盛り上げ用の下地剤ある「モデリングペースト サンディ」を盛ります。


この「モデリングペースト サンディ」をベースにこってり盛ってフィギュア本体を押しつけるように埋め込み、境目を自然になじませます。


そして小さい貝殻(本物)を配置して……

完成!


こんな感じです。因みにこれで製作期間は1週間ほど。ただ一つ失敗してしまったのは、彫刻した原型にそのまま色を塗って仕上げてしまったこと。原型が完成した時点でシリコン型を取っておけば、後から複製して量産できたのですが。

尚、このフィギュアの画像は株式会社エンタースフィアが運営するフィギュアSNS「fg」にも投稿しています。同アカウントをお持ちの方はそちらも是非ご覧下さい。


※↑からfgに飛ぶと筆者のページに飛ぶのですが、他の作品には相当グロいものが多数含まれております(18禁指定済み)。
心臓の弱い方はご注意下さい。

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