【シネマ案内状】個性豊かな3D映像の祭典

 

25分以内の短編映画を対象としたアジア最大の映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル2010」で、今年、3Dショートコンテンツプログラムが2日間にわたって上映された。


アメリカやイギリス、フランスをはじめ、ドイツ、ノルウェー、コロンビア、韓国、そして日本の映像クリエイターたちが織りなす3D祭典はまさに豪華絢爛。なにより制作者の異なる3D映像を連続して見ることで、作り手側の選択する編集テンポや視差のズレ幅によって、ひとくくりに3D表現といっても、クリエイター独自のデザイン性やこだわりが存在することを気付かせてくれるのだ。
今回上映された21作品中、オススメしたいのは、平野啓一郎氏の小説をモチーフにした3D作品「DAWN」だ。小説の世界観をビジュアル化した取り組みが新鮮だったことに加え、映像後半に銃弾が迫ってくるシーンでは3Dである必然性を上手に取り入れている。
人は死んでいくとき全てがスローモーションに見えるといわれるが、ここでは銃弾がスローテンポで飛び出してくる。3Dだからといって、こけおどし的に飛び出させたのではない。とてもナチュラルな表現であると同時に、早いコマ繋ぎでは目がついていかないため速さの表現が不向きな点であった3D表現を、スクリーン内に全体を表示することで立体的に見させる秀逸な3D表現なのだ。
日本でも当たり前のようにエンターテインメント手法の一つとして成長してきた3D。
8月にはこの中の3D映像の数点が、スカパー!の3D専門チャンネル「スカチャン3D169」で視聴できる。
普段は大きすぎるゆえに存在を意識できない地球。そんな地球を身近に感じる機会がこの38 分間の映像に詰まっている。 (青柳さやか)
ショートショートフィルムフェスティバル2010
公式サイト:http://www.shortshorts.org/2010/
(東京IT新聞的シネマ案内状より転載)
東京IT新聞
http://www.tokyoitshinbun.jp/

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