映画「アイアンマン2」のパワードスーツが3Dプリンタで出力されていた件

   2013/01/11

映画「アイアンマン2」のパワードスーツが3Dプリンタで出力されていた件

人気俳優のロバート・ダウニー・Jr.がスーパーヒーローに扮するアメコミ映画「アイアンマン2」が、いよいよ6月11日(金)より日本でも全国公開される。映画には様々な最新技術が登場するが、同作品はそれを反映するかのように仮想空間やAR(拡張現実)などを活用し新たなクロスプロモーションを行っている。

しかし、「アイアンマン2」のパワードスーツの製作自体にも最先端の技術「3Dプリンタ」が使用されていたことはご存知だろうか?「全部3DCGで処理しているのでは?」と思えるパワードスーツだが、大部分がCGで何とかなる時代とはいえ、やはりアップの撮影時などのために実際に衣装として作らなければならない。

同作品の特殊造型を担当した企業の一つであるLegacy Effectsは、アイアンマンのパワードスーツと宿敵ウィップラッシュが着用するスーツの製作に、Objet Geometriesの3Dプリンタ技術を使用した。実際に映画で使用されたパワードスーツは「プリンタで出力したもの」そのもので、型取りして別の素材に置き換えたものではなく、3Dプリンターで作成したパーツをそのまま組み合わせてペイントを施したものだったという。加えて、パワードスーツは俳優にとっても丈夫で動きやすく快適なデザインだったため、スーツを着たまま激しい戦闘シーンを演じることもできたとのこと。
前作の「アイアンマン」製作時は、Legacy Effects社はまだ3Dプリンタを持っていなかったためにパワードスーツで装着するグローブが非常にきつく、うまく動かすことができなかったという。しかし今回はロバート・ダウニー・Jr.の手を実際にスキャンし、それを基に10セント硬貨(1.35mm)よりも薄く柔軟性のある専用のグローブを3Dプリンタで製作した。ロバート・ダウニー・Jr.はこの進歩に感動し、長時間にわたる撮影を快適に行い個人的にもこの技術に謝意を表しているとのこと。
これについてLegacy Effects社のシステムエンジニアであるJason Lopes氏は、「CGの世界ではコンピュータだけが必要ですが、実物で映画を撮影するには全く同じ形の小道具や特注の小道具がいくつも必要になります。Objetのおかげでボタン操作だけでこれらを手に入れることができるようになりました。」とコメントしている。

Legacy EffectsのObjet技術に関するビデオインタビューはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=2cgm_ZnngEo&feature=player_embedded

アイアンマン2日本語公式サイト
http://www.ironman2.jp/

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