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NICT、四つの感覚を統合した多感覚インタラクションシステムの開発に成功

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NICT、四つの感覚を統合した多感覚インタラクションシステムの開発に成功
独立行政法人情報通信研究機構(以下NICT)が、3D映像と感触、音、香りが全て一度に感じられる多感覚インタラクションシステムの開発に成功した。


NICTけいはんな研究所ユニバーサルメディア研究センターでは、多感覚の情報をリアル且つ自然に伝える超臨場感コミュニケーションを実現するため、 3D映像や感触、接触音を統合して違和感なく体験できる多感覚インタラクションシステム(Multi-Sensory Interaction System: MSenS)の開発を進めてきた。それに加え、今回は超小型の香り噴射装置「マイクロ・アロマ・シューター(Micro-Aroma-Shooter)」を新たに開発。この香り噴射装置は香り提示の時空間制御が可能な超小型(一辺20mmの立方体)の装置で、小さな穴からユーザの鼻をめがけて特定の香りを任意の時間、噴射することができるという。これにより、手元に映った風船の立体映像を感触提示デバイスのペンで触って風船の弾力を感じながら風船をへこませていき、さらに強く押すと「パン!」という破裂音とともに風船が割れ、特定の香りが勢いよく飛び出すといった表現も可能となった。さらに風船の大きさに応じて異なる感触や異なる破裂音、異なる提示時間で香りを出すことも可能で、四感覚を統合したリアルな体験が楽しめる。
今後は食品や飲み物、化粧品、芳香剤などの香りのある商品をインタラクティブに体験できるデジタルサイネージや、木や花の香りなども伝えるデジタルミュージアム、癒しを与えるアロマセラピー、火災などの訓練シミュレータ、各種体感ゲームなど様々なアプリケーションへの展開が期待できるという。
独立行政法人情報通信研究機構
http://www.nict.go.jp/index-J.html

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