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【レポート】モバゲーオープンプラットフォームForum2009

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【レポート】モバゲーオープンプラットフォームForum2009
10月5日、東京・恵比寿ガーデンホールにて株式会社ディー・エヌ・エーによる「モバゲータウン」のオープン化に関する説明会「モバゲーオープンプラットフォームForum2009」が開催された。

同社は8月にモバゲータウンのソーシャルゲームのAPI「モバゲーAPI」を企業や開発者に公開しソーシャルプラットフォーム化することを発表している。今回の説明会ではその詳細や今後のスケジュールについて発表された。
■1人の知恵よりみんなの知恵
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まず最初に同社代表取締役社長兼CEOの南場智子氏が登壇。南場氏は「現在Facebookを始め中国のSNSでも独自のソーシャルゲームが隆盛だが、この大きなうねりがモバイルに押し寄せるのは間違いない。モバゲーはこれまでクローズでゲームを開発してきたが、1人のプレーヤーより多くの人の知恵が勝る。多くの人が自由に創造するスタイルが最後には勝利するだろう」と述べた。
氏は今年の夏ごろからモバイル向けのソーシャルゲームが盛り上がると思っていたそうだが、ゲーム開発をクローズドにするかオープンにするかは個人的にもかなり迷ったという。しかしオープン化を発表したところ、複数のゲームディベロッパーから「全力でゲームを提供していきたい」という声を聴くことができ、また既にmixiアプリでソーシャルアプリを展開しているディベロッパーから「これからの主戦場はモバイルになる」という意見も出たとのこと。
”携帯電話でソーシャルアプリ(ゲーム)をプレイする”というスタイルは、iPhoneアプリの出現もありやっと海外でも事例が出てきたが、これについて氏は「日本の携帯は独自の進化を遂げた”ガラパゴス”とも呼ばれているが、だからこそ最もモバイルでのユーザーの動きを熟知しているのは日本のプレイヤーだ。オープン化を決定したからにはナンバー1になりたい。もちろん国内だけでなく皆さんと一緒に世界に進出していきたい」と意気込みを語った。
■1日1億ページビューのゲームもあり得る
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次に取締役ポータル事業本部長兼COOの守安功氏が登壇し、ビジネススキームと今後のスケジュールを説明した。
同社では現在βテストとして自社開発のソーシャルゲームを4タイトルモバゲータウン内で公開しているが、どれもユーザーから好評で1日1000万ページビュー(PV)を叩き出すタイトルもあるという。これを踏まえて氏は「現在のモバゲーユーザーは約1500万人おり、彼らがソーシャルゲームをプレイすること考えると1日1億ページビューを超えるタイトルが出てくることもあり得る」と可能性を語った。
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同社ではゲームを提供するディベロッパーへサポートプログラムも提供する。同プログラムは「立ち上げ」「マネタイズ」「運用」の3段階で提供されるとのことで、守安曰く「立ち上げの資金調達については気軽に相談してほしい。個別に相談に応じ出資やプロモーションなども検討する」とのこと。
またゲームのマネタイズについては、既にモバゲー内で利用されている仮想通貨「モバコイン」がそのまま課金プラットフォームとして使用される。ディベロッパーはモバコインでゲームで使用するアイテムなどを販売することができ、その売り上げはディベロッパー:DeNA=7:3で分け合う形式となる。この比率は通信キャリアの決済手数料や売上の未回収リスクなどを考え決められたという。尚、モバコインは携帯電話の月額通信料と一緒に支払う「キャリア課金」やクレジット決済、WebMoneyに対応している。
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また広告については、成果報酬型の「ポケットアフィリエイト」やクリック単価型の「ポケットマッチ」を提供し、インプレッション型の広告も用意するとのこと。レベニューシェアも課金と同じくディベロッパー:DeNA=7:3となる(インプレッション型のみ現在検討中)。
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さらにゲーム内のパラメータと連動したアバター用アイテムの販売も可能となる。ゲーム内にアバター画像を表示し、ゲームが有利になるような特定のアイテムを装着させるという手法も活用できる。氏は「モバゲーユーザーはアバターへの関心が高いので、”アバターアイテムが欲しくてゲームを始める”といった逆の流れも期待できるのではないか」と語った。
運用サポートについては、カスタマーサポート用のツールや、ユーザーがゲーム毎に問い合わせられるフォームを無料提供するほか、有料でDeNAが問い合わせの一時受付の代行を行うことも検討されているという。またパートナーのニーズに応じたインフラサービスを提供できる企業も紹介するとのこと。
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ゲームのユーザー導線については、モバゲータウンのトップページやゲームトップページを改変しゲームの情報を掲載する「集客」、Facebookやmixiのように友達の起こした行動が表示される”アクティビティフィード”や友達からの招待(インバイト)による「口コミ」、自分が起こした行動を表示する”メッセージフィード”や自分のお気に入りのゲームをブックマークする”マイゲーム”機能による「リピート」の3種類が提示された。また、ゲームを広告として表示する広告枠やモバゲータウンのミニメール機能を使用したプロモーション方法も提供されるという。
また、ユーザー間でやりとりされる自由入力文については、DeNAが提供する「TextData API」を利用してテキストを同社のサーバーに保存→チェックという方式となる。APIを使用しないでテキスト書き込み・投稿を実装することもできるが、その場合は同社がチェックできなくなるので、自動的に18禁ゲーム扱いとなる。
ゲームそのものは開発後公開申請を行ないDeNAが審査するが、ゲームのクオリティをチェックするものではなく、同社の規約と公序良俗などのガイドラインに則っているがどうかがチェックされる。審査期間は3営業日ほどかかるとのこと。
尚、今後の予定としては、来年1月に先行開発パートナーを拡大すると共に前述のゲームのユーザー導線機能と課金システム、アフィリエイト広告を公開し、2月以降にモバゲー非会員への紹介(インバイト)機能やアバターアイテム販売、クリック・インプレッション広告を公開し、パートナーを200社程度まで拡大、3月には完全開放する予定。
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そして最後にDeNAが推し進めているモバイルゲームの世界展開が紹介された。同社では2008年9月よりアメリカで携帯SNS「MobaMingle(モバミングル)」を提供しているほか、今年7月に中国の携帯SNS「天下網」を買収、さらにiPhoneアプリ用のソーシャルツールを提供するアメリカのAurora Feint社と業務提携するなど、積極的に海外進出を行っている。これまで「携帯でゲームをプレイ」というスタイルは海外ではあまり定着していなかったが、iPhoneアプリの出現でそれも変わりつつある。今後、モバゲーのソーシャルゲームからスタートし世界へ羽ばたくゲームも出てくるかもしれない。
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DeNA ディベロッパーズサイト
http://developer.dena.jp/mbga/
モバゲータウン
http://www.mbga.jp/.pc/
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