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【番外編】仮想世界に興味のある人が渡米したら行くといい場所(1)

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9月23日~24日にアメリカ・サンフランシスコのSan Joseコンベンションセンターにて開催された「Engage! Expo 2009 in San Jose」に行ってきましたが、時期がばっちりシルバーウィークに被っていたため帰りの飛行機が取れず、次の週まで帰ってこれなくなりました(おかげで今年は東京ゲームショウを取材できず…)。
しかしせっかくのシリコンバレー旅行、時間があるのならとEngage! Expo終了後に適当にいろいろ観光してみましたが、流石アメリカのハイテク企業・ITベンチャー企業が集結するシリコンバレーだけあって非常に面白い観光スポットがありました。

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それは「テック博物館」。
ここは一見取っ付きにくそうに見える「テクノロジー」という分野を、小さな子供でも楽しみながら学べるよう作られた「触れて」「遊べる」インタラクティブな博物館。しかしその展示一つ一つは大人が体験しても十分楽しめるような内容で、特に「ヴァーチャルリアリティ」「3DCG」「仮想世界」に興味のある人なら丸一日いても飽きないくらいでした。なお、館内にある説明は英語とスペイン語のみでしたが感覚で何とかなる感じでした。

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まずはこちら、「3DCGの仕組みが分かる体験コーナー」。様々な種類の3Dモデルから好きなものを選び、さらにそこに好きなテクスチャを選んで貼り付けて遊べるというもの。「モデル」と「テクスチャ」は別に存在し、その組み合わせで見え方が全然違ってくるということが学べます。

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これは「自分でジェットコースターの設計ができるコーナー」。好きなコースを選んで組み合わせてオリジナルのジェットコースターを作ると、画面左の仮想空間上でそのコースがシミュレートされる・・・のですが、この仮想空間がやたらと物理が正確で、速度が足りないと上り坂を上りきれず、下り坂が急だと「危険です」と表示されます。ちょうど良い組み合わせがなかなか作れず、結局まともに走るジェットコースターを作るのに5度も作り直してしまいました。

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そうして作ったジェットコースターを、今度はヴァーチャルリアリティで実際に自分で体験してみます。前方の大型スクリーンに一人称視点のコースが表示されるのですが、同時にジェットコースターを模した乗り物にリアルな振動と音が加わりかなり本格的。でも”3D酔い”する体質の人はちょっと注意した方がいいかもしれません。

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…と、ここでいきなり3D仮想空間「Second Life」の紹介ボードに遭遇。実はこの「テック博物館」、Second Lifeを利用した「The tech virtual」というワークショップも開催しており、その成果も博物館内に展示していたのでした。

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こちらは「アバターとジェスチャーゲームができるコーナー」。スクリーンに等身大に映し出されたアバターとジェスチャーで会話するというもの。スクリーンの裏側には、通常よりも簡単にアバターにジェスチャーやアニメーションを付けられるようビューワーがカスタムされたセカンドライフPCが2台用意されています。こういう展示は親子で遊んだら楽しいでしょうね。

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この博物館には健康や医療、スポーツに関するエリアもあります。こちらは先のジェットコースターと同じような仕掛けの「ボブスレー体験コーナー」。やはり3D酔いに注意。

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そしてなんと!仮想世界専門のコーナーもありました。実際に仮想世界を体験できるPCも8台用意されていましたが、人気のため一人10分までと利用時間が制限されていました。

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さてどんな仮想世界なのでしょうか……って、思いっきりSecond Life。こちらも博物館オリジナルのビューワーに改造されていました。

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インワールドの様子は、外界から切り離された計2SIMの中ににまるでチュートリアル島のように様々な解説ポイントが設置されているというもの。他に家やメリーゴーランド、ボートなどのオブジェクトがあり遊べるようになっています。以前のデフォルトアバターを基にしているのでアバターがブサイクなのが少々難ありですが、一応服の着せ替えやシェイプの変更、テキストチャット、飛行と一通りできるようになっているので、初めて触る人にとっては面白いコーナーかも。また、チャットに馴染みの無い人向けに壁には「チャット用語」と「ネチケット」に関する展示もありました。

【番外編】仮想世界に興味のある人が渡米したら行くといい場所(1)
この「テック博物館」ならではのアフターサービスとして、チケットに印字される「テックタグ(バーコード)」があります。各展示で遊ぶ際、このバーコードを展示物一つ一つに付属している専用のリーダーにかざすと、自分がどんな展示で遊んだかデータが全て記憶され、家に帰ってから専用サイトで閲覧することができます。もしシリコンバレーに行く機会があったら、ぜひこの「テック博物館」に足を運んでみては如何でしょうか。

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