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【レポート】3Dプリンターに立体視---「東京国際アニメフェア2009」レポート

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【レポート】3Dプリンターに立体視---「東京国際アニメフェア2009」レポート
3月18日~21日の4日間、東京ビッグサイト東ホールにて世界最大級のアニメの総合見本市「東京国際アニメフェア2009(TAF)」が開催された。同イベントは今回で開催8回目で、毎年アニメ制作会社やテレビ・映画会社、コンテンツ企業、玩具などキャラクター商品のメーカーなど様々な企業が出展している。今回は最近の経済状況を反映してか若干出展企業が減ってしまったとのことだが、それでも連日大きな賑わいを見せていた。

さて、当サイトとして気になるのはやはり「3D」のコンテンツだが…
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以前ワンダーフェスティバルでもお伝えした”3次元形状を活用する会「3D-GAN」”が3Dプリンタのデモンストレーションを行っていた。
この「3D-GAN」は3D産業界の発展を図るため設立された非営利団体で、各種展示会に出展し3D産業全体のアピールを行うと共に、分科会活動を通して会員同士のビジネスマッチングを促進している団体。3Dプリンタは昨年行われた「Virtual World Conference&Expo 2008」で見た人も多いだろう。
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今回はボーカロイド「初音ミク」の3Dデータからフィギュアを作る工程をデモンストレーションしていた。”プリンタ”というだけあり、樹脂を「吹き付けて」積層して形を作る工程となっており、形を作ると同時にカラーリングも行えるという優れものだ。海外では既に仮想世界内で3Dデータで商品開発→3Dプリンタで見本出力...という工程で玩具が製作されている例があるが、是非日本でも普及して欲しいものだ。
尚、秋葉原UDXの4階に同団体の事務局があるとのことなので、興味のある方は行ってみては如何だろうか。
3D-GAN
http://www.3d-gan.jp/
また今回の東京国際アニメフェアでは、実写映像・アニメ問わずブース展示の目玉として「3D立体視」を活用しているところが非常に目に付いた。
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上記は「アニマトリックス」「鉄コン筋クリート」などのハイクオリティなアニメーションの企画・制作を手がけ国内外から高い評価を受けている精鋭クリエイティブ集団「STUDIO 4℃」のブース内に設けられた3D映像視聴コーナー。”3Dメガネ”をかけて見るのだが、一昔前の「赤」と「青」のレンズのメガネではなく「アンバー」のレンズを使用した新しいものになっている。これなら若干裸眼よりも画面の色が暗くなるくらいで、画面の色もほぼそのままで楽しめる(先日の「スーパーボウルCM」と同じ方式だろうか?)。残念ながら写真を撮るとただのブレた画像だが、このメガネを通して見るとより奥行きと迫力のあるアニメーションを堪能することが可能となる。
現在はまだアメリカのような3D立体視の実用例はないが、この分ではいずれ日本のお茶の間でも国産の完全3Dアニメーションが見られる日も近いだろう。
STUDIO 4℃
http://www.studio4c.co.jp/top.html

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