インタビュー バーチャルワールド最前線

【独占インタビュー】バイオハザード5も対応!「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」PlayStation Home(2/3)

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(1)から続く
■ゲームユーザーのコミュニティを目指す
現在は「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」とその立ち位置を明確化し、様々な取り組みを行っているPS Homeだが、桜井氏は「クローズドベータ開始当初は我々もサービスの方向性をつかみきれていない面があった」と当時を振り返る。

「そうした方向性は全国のゲームメーカーさんを行脚している中でだんだん明確になってきました。そういうタイミングで、ちょうどバンダイナムコゲームス様がその初期の段階より前向きなお話しを頂きました。」(赤川氏)
「バンダイナムコゲームス様は『仮想空間でゲームセンターのような空間をいつかやりたい』という構想があったようです。なので、PS Homeをご覧頂いたときに『これだ!』と感じられたようで、早い段階より一緒に話しながら進めていくことができました。」(金丸氏)
バイオハザード5も対応!「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」PlayStation Home
金丸義勝氏
バンダイナムコゲームスと企画を進める中で「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」という目的に向けた仕組みができていったという。
「ミュージアムを作ったり、『ホームリワード』(ゲームの進行状況などに応じてもらえるPS Home内で使えるアイテム)のアイデアをいただいたり、バンダイナムコゲームス様とのやりとりの中で、その後に核となる要素が固まっていった部分も大きいですね。」(赤川氏)
そしてゲーム連動の中心的な3つの要素として、ゲームの世界観を表現し、ユーザーのコミュニケーションスペースとなる「ゲームラウンジ」、ゲームの進行状況に応じてPS Home内で使えるアイテムがもらえる「ホームリワード」、PS Home内で仲間を見つけて直接ゲームを起動し、一緒にゲームが楽しめる「ゲームローンチ」が確立されていった。
特にPS Homeの3D仮想空間という面を活かしたものが「ホームリワード」だ。
「ゲームユーザーの方を想定した場合、では彼らはなにがうれしいのか、ということを検討しました。PS3のゲームではゲームの達成状況によって『トロフィー』がもらえるという仕組みがあるのですが、これをもっとビジュアル化してPS Homeで見せられるようにするとよいのではないかと考えました。そうしたコンセプトをTシャツや帽子、ゴーグル、といったオリジナルアイテムの形で見せたのがホームリワードです。」(赤川氏)
ゲームをクリアしないともらえないホームリワードはゲームユーザーの達成感を「見える化」してくれる。また、そうした希少性のあるホームリワードは他のユーザーとのコミュニケーションのきっかけにもなり、所有者であるユーザーはより満足感を得られる。
PS Homeが持つ、実体感のあるモノとしての作りこみが容易な3D仮想空間と、ユーザーとのコミュニケーションが可能なネットワークサービスという特徴をホームリワードという仕組みで活かすことによって、ゲームユーザーに満足感という価値を提供しているといえる。
バイオハザード5も対応!「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」PlayStation Home
「バイオハザード5」ラウンジ
バイオハザード5も対応!「ゲームユーザーのコミュニティを目指す」PlayStation Home
「ストリートファイターIV」のアイテムとアバター用衣装
そしてカプコンより発売される人気タイトル「バイオハザード5」(2009年3月5日発売予定)と「ストリートファイターIV」(2009年2月12日発売)では、いよいよ「ゲームローンチ」機能が本格導入される。
(3)に続く

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