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【OGC2009レポート】世界50ヵ国のユーザーが愛する「プーペガール」

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当サイトではもう何度もとり上げてきたので、もはや「プーぺガール」の概要説明は不要かと思う。サービス開始以来、登録ユーザーの約98%が女性というほど女性達から熱烈に支持されてきたコミュニティだが、なぜかこのようなカンファレンスイベントでそのサービス概要やビジネス戦略が明かされる機会は殆ど無かった。従って今回のプーペガール代表取締役社長 森永佳未氏の講演は非常に貴重なものだった。

【OGC2009レポート】世界50ヵ国のユーザーが愛するファッションコミュニティ「プーペガール」
現在のプーペガールは2008年12月末時点でユーザー数約25万人、月間PV数約3億PV、1日1ユーザーあたりのPVが平均200PV以上という、他のコミュニティサービスに比べて「回遊性」の高さが特徴的なサービスとなっている。
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ユーザーを年齢別で見ると、10~20代のユーザーが全体の約80%を占めているとのことで、やはりこの年齢層が一番ファッションへの関心が高い層のようだ。プーペガールの基本的な楽しみ方は「アバターの着せ替え」だが、ユーザーはそれと同時に他のユーザーがUPしたファッションアイテムの画像を見て情報交換も楽しんでいる。
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ついついアバターの着せ替えばかりに目が行きがちだが、このファッションアイテムの画像を軸としたコミュニケーションが前述のサイトの「回遊性」の元となっている。ユーザーは、他のユーザーのファッションアイテムを見て気になった物があったときには「素敵ですね」「どこで買ったんですか?」と、その画像のページにコメントを残すことができる。またコメントを書くほどではなくても、ページにある「ステキボタン」をクリックすることで「褒め合う」ことができるようになっている。この「ステキボタン」の1日当たりのクリック総計は約30万件にもなるとのこと。ちなみにコメント数も1日約20万件ほどになるとのことだが、やはり「褒める」ことが基本になっているためかネガティブな内容はそれほど無いという。
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尚、講演中森永氏が「知らないユーザーも多いかもしれない」と言っていたので敢えて触れるが、プーペガールのアバター画像には、一部分を右クリックすることで何倍にも「拡大表示」してアイテムの細部まで確認することができる機能がある。すると、標準サイズでは見えなかったバッグの柄や裏地、縫い目までも表示され、腕時計などは現在時刻で秒針まで動いているところが見られるのだ。これについて氏は、「現実でも女性は服を買う際に細部までよく見て購入を決める。それと同じように、仮想アイテムも細部まで確認できた方が楽しい。」と説明した。
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元々プーペガールはサイバーエージェントのブログサービス「アメーバブログ(アメブロ)」の事業部内の試みとして始まったとのこと。その際のキーワードが「女性とCGM(Consumer Generated Media)」で、ユーザーのファッションアイテムをターゲットにした「データベース」を作ることが決まったが、日本女性の心情としては「自分の持ち物の写真をWebで公開する」ことにはやはり抵抗があるのではないか?ということで計画は一旦頓挫してしまったという。
それを打開するヒントとなったのが、当時アメリカで大ブームになっていた着せ替え人形「アメリカンガール」。髪の毛や肌、目の色の組み合わせが全て違い、様々な服を着せ替えて楽しめるこの人形はまさに「アバター」。これが現在の「アバター着せ替えサービス」の原点となり、「写真を投稿すれば着せ替えアイテムと仮想通貨がもらえる」というシステムが生まれたとのこと。またこれも日本人特有の心情だが、普通は「自分の持ち物を見せびらかす」ことにも抵抗があるし、人に「見せびらかしている」と思われるのも嫌だ。しかし「写真をUPすればアイテムと仮想通貨がもらえる」というシステムならば、それが「言い訳」の役目を果たしてくれる効果もある。
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プーペガールのビジネスモデルは大きく分けて「課金収益(仮想通貨販売)」と「広告収益」の2つで、さらに広告は「バナー広告」と「タイアップ広告」に分けられる。しかしサイトのデザインもこだわってスタイリッシュにしてあるのでバナーの種類は2種類しかなく、入る広告もファッションや美容など女性向けのものばかりだ。
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それよりも特筆すべきは「タイアップ広告」。前述の細部までこだわって作り込んだ仮想アイテムのクオリティを武器に、これまで「サンリオ」「LOUIS VUITTON」「COACH」「KOSE」「LANCOME」などのリアルブランドと仮想アイテムのコラボレーションを行ってきた。氏はこれについて「日本のアパレル業界は所謂『横並び体質』。ブランドは自分たちよりも下のレベルの他ブランドと絶対同じ場所には居たがらない。従って、一番最初にハイブランドのLOUIS VUITTONとのコラボレーションを成功させなければ後が続かないという認識で営業を行った。」と説明した。ちなみに仮想アイテムとして再現されたLOUIS VUITTONのバッグは、”プーペテイスト”に2Dにデフォルメされていながらも細部まで丁寧に描画されたもので、LOUIS VUITTONの担当者からも「完璧です」と太鼓判を押されるほどの出来栄えだったという。
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尚、氏は昨年9月にL.A.で開催された「Virtual Worlds Conference&Expo」にも参加していたという。その時の感想を踏まえ、最後に仮想空間サービスにおけるプーペガールの位置付けを語った。氏は仮想空間を「ゲームではなく現実の延長。ゲームよりはSNSの延長線上にあるもので、現実生活をより豊かにし、人々を繋げていくのがテーマ」だと説明。また仮想空間特有の広告効果として「Engagement」(繋がり、接続などの意)を挙げ、コミュニケーションの度合いを計る対象として滞在時間やサービス内でのアクション数を測ることの重要性を指摘した。
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実際、プーペガールではこの「Engagement」ではかなり成功していると言え、現在日本語でしか展開していないにも関わらず(ブログは一部英語表記)、ユーザー27万人のうち22%が海外ユーザーで、なんと英語圏や中国語圏、スペイン語圏など世界50ヵ国以上からのアクセスがあるという。氏は、「海外ユーザーはPCの設定を変更して言語を母国語に変換してサイトを閲覧しているらしい。女性のファッションへの興味は言語をも越える。これからもプーペガールは世界を代表するファッションコミュニティを目指していく」と抱負を語った。
プーペガール
http://pupe.ameba.jp/
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