いろいろな仮想空間にログインしてみた

第30回(もう一回)「Metaplace」

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先日、申込から1年近く待ち続けた「Metaplace」の招待がやっと届いた。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第30回(もう一回)「Metaplace」
Metaplaceは、アメリカのAreae社が開発した自分だけのオリジナルゲームや仮想空間を作ることができる空間共有プラットフォーム。実は既に昨年の10月に紹介コラムを掲載しているのだが、その時はまだ完全にクローズドな状態だったため簡単な概要説明だけに終わっていた。あれから一年余り、やっと実際に自分でプレイできる機会を得たので再度紹介してみたい。
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まずは招待メールから直接アカウント登録へ。ユーザー名は他人と同じものは付けられない”早いもの勝ち”制のようだ。他に登録する個人情報は、メールアドレスと生年月日、性別くらいでそんなに面倒ではない。
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登録が完了すると、すぐにMetaplaceの画面が開いてアバターのカスタムに移る。グラフィックはFlashベースの2.5次元で、アバターデザインは正直そんなに凝っているわけではない。肌の色や髪型、服のデザインと色を選択するぐらいでそれほど自由度はないが、性別含めいつでも変更は可能なようだ。
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アバターが完成すると、まずデフォルト状態の自分の部屋に降り立つ。庭付きワンルームという構造だが、間取りや家具の配置、床や地面の色、背景の模様など、全て自分でカスタムすることが可能。今のところ画面上にある説明は全て英語だが、操作はほぼ全てマウスクリックだけで行うことができるので、直感でなんとなく操作しても大体なんとかなった。斜め上から見たグラフィックは、なんだかダレットワールドYoVilleを彷彿とさせる。
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家具などの仮想アイテムはクリック&ドラッグで配置することができ物によってはいろいろな機能が内蔵されているものもある。例えばスタンドライトはクリックで明かりが点き、テレビは動画を再生する。デフォルトで配置されていたテレビではAreae社のRaph Koster氏のメッセージ動画を見ることができた。
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次に、部屋の外に出てフォーラム「Metaplace Central」へ出かけてみる。ここは言わばユーザーの出会いの場であり溜まり場でもあり、空間製作の”見本”でもある場所。さらに随所には既にクローズドαユーザーによって製作された空間へのテレポートポイントもある(そして感謝祭にちなんで七面鳥が街の中を歩いている”お遊び”もあり)。空間の右横には評価や感想などを書き込めるコメント欄があり、なんだかntomoの画面を思い出してしまう。
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テレポートポイントから他のユーザーが製作した空間へ移動してみる。モンスターを踏み潰す単純なアクションゲームやメルヘンな雰囲気の浮島など人によって作風は様々。
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こちらはレトロゲームの「ボンバーマン」を彷彿とさせるグリッドアクションゲーム。グリッドに沿って移動し、敵の火炎放射から逃れるという簡単な構造のゲームなのだが、これがなかなか難しく何度やっても即死してしまった。
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いよいよ自分の空間を作ってみる。空間は今のところいくらでも製作可能なようで、最初はごくごく普通の家かファンタジー風の空間かテンプレートを選ぶようになっている。筆者はまずはファンタジー風を選択してみた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第30回(もう一回)「Metaplace」
そしてこちらがデフォルトのファンタジー風テンプレート。思っていた以上に面積が広いが、面積自体ももっと広くしたり、逆に狭くしたりと自由に変更可能。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第30回(もう一回)「Metaplace」
置かれているオブジェクトも、不要なものを削除し新たに欲しいものを追加することができる。オブジェクトは何個置いても無料。地面のテクスチャを変更したり壁を立てたりして建物を建設することもできる。こうして物を置くだけでそれなりに空間が出来上がる感覚は、どこかしらViZiMOにも通じるものがある。

こうして出来たのがこちらのTHE SECOND TIMESの「中世の居酒屋風チャットルーム」。WEB上で動作するFlashベースの空間なのでURLも割り当てられる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第30回(もう一回)「Metaplace」
http://alpha.metaplace.com/THESECONDTIMES/
ざっとプレイしてみての感想だが、「ViZiMOとntomoとダレットワールドを足してYoVilleで割った」ようなプラットフォームだ。しかし自由度は高く、ここでは紹介できなかったが、自分が持っている画像データなどもUPして使用できオブジェクトの大きさの変更やスクリプトの追加などもできるので、それらを組み合わせると多彩な仮想空間を製作することができそうだ。
現在はまだクローズドの招待制だが、来年春にはオープン制に移行する予定とのことなので、楽しみに待っていよう。
MetaPlace
http://www.metaplace.com/
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