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マッカーサー財団、「オンラインゲームやSNSは子供の教育に有益」と発表

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アメリカのMacArthur Foundation(マッカーサー財団)が、オンラインゲームやMySpaceなどに代表されるSNSには子供のネットリテラシーを高める効果があり、教育に有益であるため使用を奨励すべきであるとの研究結果を発表した。

同財団では、デジタルメディアと学習プロジェクトの一環として研究チームを結成し、約5000万ドルの費用と3年の歳月をかけ800人以上の子供たちと彼らの両親へインタビューを行い、5000時間以上ものオンライン行動を観測した。
その結果、多くの子供やティーンエイジャーは、オンラインゲームやSNS、IM、携帯メールなどを通して友達と常時コミュニケーションを交わしており、これは従来の“たまり場”の機能を果たしているということが分かった。また、友達同士でゲームのソースコードや動画を編集したり、PCなどのハードウェア修理の知識や情報を交換してリテラシーを高め合うケースも見られ、それらを通してデジタル専門技術を習得しようとする学習意欲も生まれていることが明らかになった。
これらの研究結果から同チームは、オンラインゲームやSNSはコミュニケーションスキルやテクニカルスキルを磨く有益なツールであり、青少年の知的発達には重要であると結論づけている。
その一方で、子供と両親との距離が広がっていることも指摘。自分の子供が何をしているか理解できない両親も多く、親が子供を指導しにくくなっている現状も見受けられるという。
研究チームのカリフォルニア大学アーバイン校のMizuko Ito博士は、「自分が子供だった頃、電話で話す時間を調節したように、現代の子供たちもオンラインで過ごす時間を上手に調整する必要がある」と述べている。

研究結果はこちら(PDF)
http://www.macfound.org/atf/cf/%7BB0386CE3-8B29-4162-8098-E466FB856794%7D/DML_ETHNOG_WHITEPAPER.PDF

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