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【レポート】「INETD@NCE(アイネットダンス)act.1」 ハンズダンスと仮想世界&リアルのダンスコラボレーション

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5月30日(金)、毎週木曜日に「セカンドライフナイト」を開催している渋谷のバー「BarTube」にて、複数の参加者で作る「ハンズダンス」とリアルのダンスとセカンドライフのアバターのダンスのコラボレーションイベント「INETD@NCE(アイネットダンス)act.1」が開催された。筆者も参加してきたのでその模様をお伝えしたい。

【レポート】「INETD@NCE(アイネットダンス)act.1」 ハンズダンスと仮想世界&リアルのダンスコラボレーション
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店内に入ってまず目に飛び込んだのは、スクリーンと大型モニターに映し出された「手」だけのダンス映像。それぞれが全く別の動きをしており、参加者はまずこれを練習して覚えなければならないという。この時点で筆者は自分が一体何をやるのか「???」の状態。
【レポート】「INETD@NCE(アイネットダンス)act.1」 ハンズダンスと仮想世界&リアルのダンスコラボレーション
分からないまま、とりあえず自分に割り当てられた”ハンズダンス”のお手本を見ながら練習をする。尚、ハンズダンスはこの後セカンドライフのアバターとのコラボダンスを披露するダンサーのRubyさんが指導してくれた。
Ruby Official HomePage
http://www.rubydance.com/
このそれぞれ違う振り付けのハンズダンスを参加者が覚えた後、それらを携帯電話の撮影機能を使って撮影していくのだが、その前にネイルアーティストのLINDAさんに一人一人違うバージョンのネイルをペイントしてもらった。
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ハンズダンスの撮影の際には手の甲も映るので、ネイルだけではなく特別に手の甲にもペイントを加える。これでただ手を撮影するよりもより華やかな映像素材が撮れるというわけだ。
LINDAWORLD
http://plaza.rakuten.co.jp/lindaworld/
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撮影と映像編集を担当するのは、セカンドライフのログ記録ツール「mementa」の製作者でいつも「セカンドライフナイト」を開催しているkabayan wellmanさん。携帯電話で撮影した参加者のハンズダンスの動画をPCに取り込み編集していく。そして出来た動画はこちら↓

これまで何をやっているのかイマイチ把握していなかった筆者も、編集された動画を見てやっと理解できた。つまり、複数の人がコラボレーションして作るパフォーマンス動画というわけだ。普通のダンス動画に比べハンズダンスは気軽・手軽にできるし覚えやすい。筆者も10分ぐらいの練習ですぐに覚えられた。また人間の顔には「肖像権」があるが手だけならそんなことは気にせず誰とでも簡単にコラボレーションすることが可能だ。
尚、上記の動画はPerfumeというグループの楽曲「ポリリズム」を題材にしているが、著作権に配慮し音楽はバンド「nAked.」のメンバーでミュージシャンのtakeshiさんが全て打ち込み、歌はボーカロイド「初音ミク」によるもの。
takeshi
http://darktext.com/
こうしてニコニコ動画に投稿したことで、「これなら自分の方がもっと上手くできる!」と触発されて出来た新たな動画が投稿されるかもしれない。こうした新たな広がりが期待できるのも手軽にできるハンズダンスならでは。
このハンズダンスに続き、イベント後半ではセカンドライフのアバターのダンスとRubyさんの”リアルダンス”とのコラボレーションが披露された。
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【レポート】「INETD@NCE(アイネットダンス)act.1」 ハンズダンスと仮想世界&リアルのダンスコラボレーション
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ダンスの時間は約10分ほど。この間、takeshiさんが製作したオリジナルのBGMに合わせRubyさんとアバターが一緒に踊るのだが、現在セカンドライフ内でループ再生できるアニメーションの時間は最大でも30秒まで。そのため今回のイベントでは、10分のダンスの振り付けを30秒ずつ計20個のアニメーションに分け、アバターがこれらを連続で再生できるようkabayan wellmanさんが専用のスクリプトを組んだという。
因みに「振り付け」のことを英語では「choreography」と書くのだが、この単語のもう一つの意味は「舞踊記述法」。「記述」という言葉が、なんだか今回のイベントにおけるアバターダンスのスクリプト制御にピッタリな感じがする。ダンスの振り付けはINETD@NCEのgekitoraさんの担当。ダンスといっても空中をクルクルと回転したりとセカンドライフならではの特性を生かした自由度の高いもの。今後、このイベントで使用されたアニメーションをほかのアバターと共有し、もっと多くのアバターで一斉に再生してみたらまた面白い空間が生まれるのではないだろうか?
ダンスの動きの一例


このイベントでは2種類の新たなパフォーマンスの形が示されたが、どちらにも言えることは、「手軽に複数の人と共有・コラボレーションができる」という点だろう。現在、ニコニコ動画やセカンドライフを通して今までにはない手法で新たな作品が生まれているが、今後は「みんなで作る」というスタイルの作品ももっと増えてくるのではないだろうか。
INETD@NCE
http://www.inetdance.com/

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