第15回「インターネットアドベンチャー〔iA〕」

   2011/04/01

今回は3月13日(木)以降断続的にクローズドβテストが行われている3Dインターネットブラウザ「インターネットアドベンチャー〔iA〕」(以下〔iA〕)をとり上げてみたい。
このサービスの最も特徴的な部分は「WEBサイトと3D仮想空間が紐付けられている」点だ。サイト一つ一つに違った形の「島」が生成され、ブラウザでネットサーフィンすると〔iA〕側のアバターもそれに対応する島に移動する。いわば「ネットサーフィンの3D版」とも言え、特に目的がなくても簡単に仮想世界での冒険を楽しめるようになっている。また公式サイトに「5年前のPCでも動くように設計」とあるように動作も非常に軽くて実に快適。

クローズドβテストは1回あたり2時間と短い時間ではあったが、ざっとプレイしてみた速報をお知らせしたい。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第15回「インターネットアドベンチャー〔iA〕」
〔iA〕は、ブラウザのプラグインとアプリケーションの2重構成になっているのが他の仮想世界と大きく違うところ。PCにプラグインをインストールすると、上記画像のようなツールバーがブラウザに表示され、これを起動することによりデスクトップに3D仮想空間が表示されるようになっている。尚、現在はInternet Explorer6.0以上のみの対応となっており他のブラウザでは利用できない。
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一番最初に起動させると、まずデスクトップいっぱいに上記のようなデフォルトアバターと、アバターカスタマイズのウィンドウが表示される。この段階で自分のアバターの性別を決め名前をつけるのだが、名前は全角で10文字までしか入力できないようになっているので長い名前は付けられない。
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カスタマイズのバリエーションは、肌の色を変えたり顔のパーツを組み合わせて表情を変えたりといった簡単なもので、操作感覚はmeet-meのそれとほとんど変わらない。元々デフォルメされているのでリアルなアバターにはならず、どうやってもマスコット的なものになってしまうのでここは好みの分かれる点だろう。尚、デフォルトの状態でも洋服やアクセサリーなどの服飾アイテムが複数インベントリ(手持ちカバン)の中に入っているので、インワールドで実際にデザインを見ながら着替えてみるとよいだろう。
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そしてまず「ホーム」(〔iA〕のオフィシャルサイト)の島へ行ってみる。さすがにスタート地点になる場所のためか多くのユーザーが集い早速チャットで盛んに情報交換を行っていた。
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チャットウィンドウは上記のような形で「Enter」キーを押すと表示される。その時の気分によりチャット時の噴出しの形や色を変えたり顔アイコンを添付することも可能。
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さてそろそろ別の島に移動してみよう。まず試しに〔iA〕公式サイトから当サイト「THE SECONDTIMES」へ移動してみると…
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自動的にアバターがスタート地点の広場から独立した島へ移動していた。ここが「THE SECOND TIMES島」のようだ。またテスト中でユーザーも少ないためか自分以外だれも居らず何もないガランとした島だが、先にログインしていた編集長が既に空き地に家を建てていた。
尚、各サイトごとの島は最初はみな同じような面積だが、多くの人が集まる島は自動的に広くなっていくとのこと。まるでトラフィックが目に見える形で表されたようだ。
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先に建設された編集長の家に入ってみると、WEBサイトの方はこれまた自動的に「個人プロフィールページ」に飛んでいた。〔iA〕では仮想空間内に家を建てると自動的に自分専用のプロフィールページが生成されるようになっている。このページはSNS的な機能を兼ね備えており、感覚的には「仮想空間付きSNS」のKanevaに近いように思われる。
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さらに〔iA〕にはカジュアルゲーム的な要素も組み込まれている。これは島内に勝手に出現しては飛び回っている「モンスター」(特にこれといった害はない)だが、これをクリックするとアバターが自動的にボクシングで戦うアニメーションをする。一応ライフゲージも表示されるがまだテスト中のためか自分が死ぬことは無い。

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次に筆者の個人サイトの島へ移動してみた。幸いまだ誰も来ていなかったためか家もオブジェクトも置かれていない。〔iA〕では自分の好きな島へ家を建てて住むことができるが、いきなり最初から余所のサイトへ家を建てるなんてことはあまり考えられないだろう。ただコミュニティ的なサイトであれば、その機能を利用して仲間内の村や町を建設したら面白いかもしれない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第15回「インターネットアドベンチャー〔iA〕」
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家の建て方は簡単。インベントリ(手持ちカバン)の中にデフォルトで入っている「ハウス」を、「空地」の立て札が立っている土地の上にドラッグ&ドロップするだけ。同様に他のオブジェクトも配置することができ、セカンドライフのオブジェクト製作とほぼ同じような感覚で移動・サイズ変更・角度変更が行える。ただ椅子に座ったりというアニメーションの機能は付いていないようだ。

また〔iA〕には、オブジェクトを配置するのと同じようにWEBサイトにある画像や動画、Flashなどをドラッグ&ドロップで〔iA〕内にアップロードできる機能がある。今後著作権などの問題も考えなければならないだろうが、マウス操作のみでデータのアップロードができるのは実に新鮮。例えば写真やイラストの作品をサイト上で発表しているクリエイターは、この機能を利用して”3Dギャラリー”を製作してみたら面白いだろう。セカンドライフのようにアップロード代が発生するわけではないのでいくらでも好きなだけアップロードすることができ、WEB資産の有効活用という点ではなかなか画期的なシステムではないだろうか?
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試しに自分のサイトから画像をアップロードしてみた図。最初は正方形のボード状に出現するが、勿論サイズの変更や移動、角度変更も可能。尚、上記画像には写っていないが、テキストデータもアップロードし看板状に表示することができるので、画像の説明キャプションを作ったり島の紹介文などを掲示したりと、工夫次第でWEB資産を利用した様々な島のカスタムが行えるだろう。
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さて、自分の島のカスタムを一通り終えて他の人の島へ遊びに行った時、「この島面白い!オーナーに何かコメントを残したい」と思った時はどうするか?そんなときは自分のアバターの分身「ミーム」をその島に残していくといいだろう。
この「ミーム」は、いわばブログのコメントやBBSの書き込みを具現化したような存在。自分そっくりの分身に名前やジェスチャー、コメントを付けて島に「投稿」することができる。そしてさらにそのミームに他のユーザーがコメントを追加することも可能なので、気分的にはBBSやSNS・ブログのコメントなどと全く一緒だ。
また、自分のミームを自分の島に置き、島の説明を喋らせて案内係をさせるというセカンドライフのBOTアバター的な利用もできる。
ざっとプレイしてみての感想だが、従来のWEBサイトとの結びつきが印象的で、今までの仮想世界と違い本当に初心者でもかなり気軽に楽しめそうなサービスだと感じた。ブラウザでネットサーフィンをしているのを「表」とすれば、デスクトップに連動表示されている3D仮想空間は「裏」なわけで、ユーザーはその時の気分で2D画面を見るか3D画面を見るか好きな方を選ぶことができる。また人によっては「自分がよく見に行くサイトの島に家を建てて住んでみたい。オーナーともっと具体的にコミュニケーションしたい」と思う人もいるかもしれない。そんな人が多く集まるサイト、例えば多くのPVを集めるアルファブログや人気アーティストのサイトならば、この〔iA〕を利用してファンコミュニティを作ることもできるだろう。
そう考えるとこの〔iA〕は、従来のWEBサイトからSNS等のWEB2.0的サービス、さらに3D仮想世界・空間の全てのWEBサービスの橋渡しをするようなサービスと言えるのではないだろうか。
インターネットアドベンチャー〔iA〕
http://ia-world.jp/
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