博報堂DYグループ i-ビジネスセンター 3Dインターネットラボが、京都大学大学院 情報学研究科 社会情報学専攻 市場・組織情報論研究室と共同で、セカンドライフ内の「WITH」SIMにて「オープンコミュニティにおけるコミュニティ仮想通貨による互酬行動の分析」に関する実験を実施した。
研究テーマの「オープンコミュニティにおけるコミュニティ仮想通貨による互酬行動の分析」とは、互いに物品や役務などを交換する「互酬」行動を可視化した仮想通貨を導入したコミュニティと導入しないコミュニティで、仮想通貨がコミュニティの活性化や継続可能性に及ぼす影響を分析するもの。
同研究室でセカンドライフを用いて論文仮説の検証を実施するのは今回が初めての試みで、実験は株式会社ロカリサーチ、株式会社ワーキングヘッズ、株式会社マグスルからも協力を得て行ったとのこと。
実験の参加は2日間で計80名。参加者に対する分かりやすさとエンターテインメント性を高めるため、「サンタクロースの袋からこぼれたおもちゃを探す」という設定を行った。参加者は仮想通貨の導入・非導入の2グループに分かれ、それぞれのグループが「WITH」上に設置された森や小高い丘、川や池
などに隠されたおもちゃをメンバー同士が情報交換をしながら探索、発見したという。
実験の分析については、各グループが発見したおもちゃの数やコミュニケーションの内容などを基本に、仮想通貨の存在がコミュニティにどのような影響を及ぼしたかを、学会での発表も視野に入れ、今後詳細に検証していく予定とのこと。
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