いろいろな仮想空間にログインしてみた

第11回「はてなワールド」

更新日:

12月18日(火)、「はてな」の3D仮想空間「はてなワールド」のクローズドβテストが終了しオープンの状態になった。現在、はてなのユーザー登録をすれば誰でも入れるようになっている。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第11回「はてなワールド」
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まずはてなワールドにログインすると、ペラペラの紙のようなアバターが現れる。
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これがデフォルトのアバターのデザイン。ペラペラではあるがちゃんと後姿のデザインもある。
操作は基本的にマウスと矢印キー。地面をクリックするとその地点までアバターが歩いていき、矢印キーで方向転換。周りを見回す時は「Ctrl」キーを押しながら矢印キーを押し、「←→」キーで視点がグルグル回転し、「↓」キーでズームイン、「↑」キーでズームアウトして画面を俯瞰できる。
3D空間の地面はGoogle Mapsと連動しており…
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実際の地図がそのまま表示されるのだが、筆者がログインしたときはなぜか名古屋市に降り立っていた。尚、自分の好きな地域をお気に入りに設定できる機能もついている。

はてなワールドの特徴は、簡単に自分のアバターを好きなデザインに変更できること。自分で絵を書いてアバターにしてもよいが、まずはライブラリに用意されているものの中から選んでみたい。
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現在ライブラリに用意されているデザイン画は全部で36種類。
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その中から好きな絵を選んで「保存」すると…
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すぐに変身できてしまった。
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尚、現在ユーザーの手によって描かれたアバターのデザインも見ることができるのだが、その種類なんと既に300種以上。
他ユーザーのアバターで気に入ったものがあれば、それをもらって自分のアバターに使用することもできる。
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周囲にいる他ユーザーとチャットを試みる。発言するとチャットウィンドウと”ふき出し”が現れ、発言内容がリアルタイムに表示されログがたまってゆく。
チャットが始まるとアバターの足元に青い円が表示され、この円の中に入ると発言を閲覧したりチャットに参加できる。円の大きさは拡大・縮小可能で、大勢の人と話したい時は円を大きくし、少人数若しくは2人だけで話したい時は小さくしたりと使い分けると、チャットとIMの中間のような使い方ができる。
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チャットが終了すると、地面にアイコンが表示されてログが「落ちる」。アイコンをクリックすると過去ログを見ることができ、ログは専用ページにも保存・公開されて誰でも閲覧できるようになる。
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また、はてなワールド内の地名やユーザー名を検索できるようにもなっている。画面上部にある検索フォームに地名を入力するとその場所に瞬間移動ができ、ユーザー名を入力した場合はその人がいる場所に移動できる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第11回「はてなワールド」
ではそろそろ自分オリジナルのアバターを作りたい。はてなワールドではインワールドにアバターの描画ツールが用意されている。使い方は一般的なペイントソフトとほぼ同じ。
まず、自分の現在のアバターのデザインを消しゴムツールで全部消す。もちろん全部消さないで既存のデザイン画を利用してセミカスタムすることも可能。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第11回「はてなワールド」
その後、体の「外枠」を組みなおし手足、胴体、頭の位置を指定する。描いた線がこの枠の外にはみ出してしまうと、アップしたときにそこだけ表示されなくなるので注意(…と後で分かった)。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第11回「はてなワールド」
次にペンの太さや色を選択して絵を描く。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第11回「はてなワールド」
最後に色を塗って完成。
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早速UPしてみた図。やはりペラペラの状態には変わりないが、体の枠を変更したので若干歩き方が変わっている。
マウスでフリーハンドで描いた絵だとまるで子供のお絵かきのよう。ここは是非ペンタブレットを使用して描きたいところだ。

ざっとプレイしてみて思ったのは、この「はてなワールド」はセカンドライフなどの既存の仮想世界(空間)とは基本的に違う種類のサービスだということだ。
現時点ではてなワールド内には海や山などの3Dの景色もなければオブジェクト製作もできず、自分専用のスペースも持てなければ仮想通貨も存在しない。存在するのは、ユーザーのアバターと足元のGoogle Mapsのみ。そのスタイルは仮想世界というよりもGoogle Maps APIを利用したチャットサービスに近い。
また、従来のMMORPGや仮想空間のようにチャットをした本人達以外は内容が分からず、その場だけで消えてしまうログも、はてなワールドでは誰でも閲覧することができHTMLでも保存され検索もできる。これは仮想世界というよりも、むしろ今までネットユーザーのコミュニケーションの主流だった「テキストコミュニケーション」の発想に近い。
はてなワールドは、ネット上のテキストコミュニケーションと同期型の仮想空間コミュニケーションとの溝を埋めるような橋渡し的サービスなのかもしれない。
はてなワールド(日本語版)
http://w.hatena.ne.jp/
Hatena World(英語版)
http://w.hatena.com/

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