gooリサーチが、セカンドライフの利用実態についての調査結果を発表した。それによれば、仮想通貨と現金を交換する「リアルマネートレード(以下RMT)」について賛否両論の意見があることが分かったという。
まずセカンドライフの認知度についての調査では、「内容までよく知っている」と答えたのは6.2%、「ある程度内容まで知っている」が26.0%、「名前を聞いたことがある程度」が 24.4%だったという。
名前を知っている人まで含めると合計で50%以上の人が認知しており、知名度の向上がうかがえる。
しかし、利用経験率になると実際に利用しているのはわずか0.8%。その中でセカンドライフで行ったことがあるのは、「他の住民とのコミュニケーション」が68.6%、「アバターのファッション変更」が52.4%で、オブジェクトや土地の売買などを行なっているのは10%程度とまだまだ少数。
セカンドライフに参加した経緯についての質問では、「仮想世界を体験してみたくて」と答えたのが72.8%と最も多く、「仮想世界内のビジネスの可能性を検討するため」が29.4%、「クリエーターとしての興味から」が29.1%と続いた。
一方、セカンドライフを利用しなくなった理由では、「操作がわかりづらい」が41.8%と最も多く、「仮想世界内の全体像や処世術がわかりづらい」が31.8%、「コミュニケーションがとりにくい」が30.5%、「自分のPCではスムーズに利用できなかった」が23.8%と、日本語版がリリースされたとはいえまだまだ英語が主流のインワールドと、高スペックのPC環境が要求される問題が浮き彫りになった。
また今後の利用意向についての質問では、今後もセカンドライフを利用したいと答えた人が30.9%に上った。うち90%以上が「日本語版のリリース後に利用したい」と回答した。一方、利用したくないと答えた人は67.1%で、その理由としては「忙しいのでじっくりプレイする時間がない」が54.3%、「ゲームとしての面白みに欠ける」が21.2%、「危険な目に遭う可能性がある」が17.1%となった。
RMTについての質問では、「セカンドライフを楽しむ感覚がなくなる」という否定的な意見や「クリエイターの収入の一部になるので望ましい」という肯定的な意見が入り乱れ賛否両論の結果となった。
その中で、「ボットなどで不正をするユーザーが出てくるのでよくない」という意見については約70%の人が支持した。
gooリサーチ
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