コラム 中の人の仮想空間日記

電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート

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8月23日(木)、電通主催の「「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」に参加してきました。
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
電通は、セカンドライフ上に東京の文化を発信する「バーチャル東京」SIMを構築。まずは「世界陸上大阪大会」と連動した陸上競技を楽しめるスタジアムを24日に公開すると発表。
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
(左から)福岡俊弘氏、粟飯原健氏、水口哲也氏、真島理一郎氏
続いて9月下旬をめどに人気CGアニメーション「スキージャンプ・ペア」が体験できるエリアも公開すると発表しました。
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
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「スキージャンプ・ペア」のユニフォームももらえる
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
必ずアバター2名で挑戦しなければならない
冬には「スキージャンプ・ペア」の国際大会も開かれる予定とのこと。
また、セカンドライフを利用したフランチャイズやポイントプログラムの研究も行われることが発表され、「バーチャル東京」に将来搭載されるかもしれない「ポイント交換システム」の説明もありました。
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
これは、ショップを持ちたいユーザーがアイテムの仕入れや販売などを簡便に行えたり、ポイントシステムで買い物ごとにポイントが溜まるというもの。ショップ側はクオリティの高いアイテムを店頭に置けるというメリットがあり、クリエイターにとっては自分が作ったアイテムを多くのユーザーに見てもらえるというメリットがあり、さらに消費ユーザーは買い物ごとにポイントが溜められるという楽しみが味わえるというもの。
法整備が整っていなかったりシステム面やビジネスモデルが確立されていないなど、実現までにはまだ多くの問題が存在していますが、ユーザーに提供できるサービスの一例として紹介されました。
また慶応義塾大学のセカンドライフキャンパスもバーチャル東京の一画に9月下旬にオープンするとのこと。授業を動画で公開したり仮想世界経済の研究などを行うそうです。
電通「セカンドライフ『バーチャル東京』プレスプレビュー」レポート
同大学の村井純環境情報学部教授は、「インターネットは『リアルな人間社会をどう写像するか』という段階に来ている」とコメントしました。
私は、村井教授の「かつて慶応大学では学生全員にラップトップを持たせ、生活の全てをインターネットに記録させるという実験を行っていた。それで『メールで恋をした』なんて研究結果を発表すると、皆が『気持ち悪い』と言っていた」というコメントが印象に残りました。
現在、セカンドライフについてさまざまなネガティブな意見が飛び出しています。しかし「インターネット」というものが世の中に出てきた当時も、現在のセカンドライフのようにネガティブな意見がたくさん出たのではないでしょうか。しかし、あれからまだ10数年しか経っていないにもかかわらず、いまやインターネットは生活の必需品になりました。
インターネットやセカンドライフに限らず、世の中に何か「新しいもの」が出てきた際に賛否両論が出るのは当然の宿命なのかもしれません。
もしかしたらセカンドライフもあと10数年経てば、誰もが利用する生活の中の一インフラに成長しているかもしれないし、今まさにインターネットの新しい段階へと進化している途中なのかもしれません。
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