【現地レポート】シンガポールの仮想世界カンファレンスでワークショップ開催

   2013/01/06

【速報現地レポート】シンガポールの仮想世界カンファレンスでワークショップ開催

シンガポールで開催された仮想世界カンファレンス「State of Play V: Building the Global Metaverse」ではカンファレンスが終了した翌22日、5つのテーマでワークショップが開催された。
「Educational Application of Virtual Worlds(仮想世界の教育)」では仮想世界の教育利用について事例紹介と議論が行われた。事例のひとつとして「仮想世界を活用することで、よりemotionalな表現が可能になる」との提案がセカンドライフでの活用事例とともに紹介された。現実の教室を模することはせずに壁や屋根などを取り払い、「スライドやスクリーンキャプチャ画像を使わず、ライブのみで授業を行った」という。
「Law and Reguration in Virtual Worlds(仮想世界の法と規定)」では、ここでいう「Law(法)」の整理から始まった。「法」という言葉からイメージされる国によって規定される法だけではなく、ネットワークやPCなどを利用するためのハードウエアやソフトウエアの仕様や、サービス提供会社の利用規約にも分類される。仮想「世界」という言葉によって忘れがちな一面が示された。
「Managing Identities in Virtual Worlds(仮想世界でのアイデンティティー管理)」では、時間の多くがアバター評価に関するものであったという。現実の「個人とアバターが対応する」とした話題が多くを占める。
ネットワークゲーム大国である韓国からの参加者から、韓国ではひとりが複数のアカウント/アバターを利用できることがシステムとして実現されていることに対し、会場から感嘆の声があがっていた。アバターのリアルさに対する考え方で欧米とアジアの感覚が異なることが以前より指摘されているが、アカウント管理の考え方に関しても異なる部分があるのは興味深いと同時に、グローバルなサービスを構築する際に留意すべき点となりそうだ。
「Commercial Applications of Virtual Worlds(仮想世界の商業アプリケーション)」では、仮想世界だからこそ実現できる「自然な表現」への期待が述べられていた。これまでと違う表現の活用を探る意味では前述の教育分野への活用とも重なる部分がある。
「Online Poker – Internet Freedom – Open Education(オンライン・ポーカー)」は異色のワークショップだ。実際には仮想世界にはあまり関係ない。
「ポーカーは、ルールの中で戦略を練り、心理的な駆け引きも要し、ビジネス活動など他分野への応用可能なスキルにつながる」(ワークショップを主催したJonathan Cohen氏)、という若干強引な理由で大学生を対象としたスカラシップを獲得するコンテストの題材として採用された。コンテストはチーム戦で行われ、第1回目の世界大会が2008年3月にオンライン上で行われる予定。
ワークショップ会場ではルール説明のあとに各テーブルでチップ代わりのチョコを賭けた熱い戦いが繰り広げられていた。

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